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2016.09

フィデューシャリー・デューティー ~澤上 龍からのメッセージ~

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 運用業界において透明化を目指す動きが広がっている。競合の元役員を自社の社外取締役に据えるなどし、運用方針や企業統治のあり方を是正しようというのだ。この流れは金融庁の金融モニタリング基本方針にて求められた金融機関の果たす役割・責任(フィデューシャリー・デューティー)が一端を担っている。「貯蓄から投資へ」の政策下、運用会社に対して企業との建設的対話による価値向上を狙ったスチュワードシップ・コード、企業そのものに健全な統治を促すコーポレートガバナンス・コードと続き、なるほど我が国の投資環境改善に国も真剣なのである。国民のお金を預貯金に眠らせておくのではなく成長分野へ流すことで経済活性化を図り、さらに国民は自分自身で将来設計をしなさいという判断だ。NISAや確定拠出年金の制度変更を見るに、既に貯蓄神話の崩壊と成熟国入りの認識が完全になったものと思える。

 フィデューシャリー・デューティーが運用会社に求めるものは、投資家顧客の利益を優先する姿勢と現実的に財産を形成しうる運用管理体制の確立である。トータルリターン通知制度など投資家顧客を保護する規制を敷いた今、金融機関の自主努力を求めるに至ったわけだ。特に直接的に投資家顧客の財産形成を担う運用会社においては、真に投資家顧客本位の経営体制を貫くことが必須となる。我が国の場合、販売会社系列の運用会社が大半のため、その経営は親である販社に向きがちである。故に前述のように系列外の知識層を第三の目として迎え、牽制を働かせようというのだろう。しかしそこに違和感を覚えかねない。直接的に責任を追わない第三者の意見がどれほど役に立つのだろうか。
 
 真に投資家顧客本位の運用会社を目指すのであれば、投資家顧客の声を直接聞くのが最適である。無論、投資方法や目的を事前に明示し、その方法・目的に適した、または合致した投資家顧客の声が前提だ。運用状況の完全開示も必須だろう。さらに、ファンドは最低10年の販売・運用を前提に組むべきと考える。「投資は自己責任」というのであれば、投資家顧客が自己責任を果たせるよう体制構築が運用会社の責任である。
 
 以上をもって、もし当社のフィデューシャリー・デューティーの大枠を宣言するのであれば、
 

● 独立系直販運用会社を永遠に貫く

● 運用状況の全てを正しく、即時開示する

● 全社員で投資家顧客に接する

 
となろう。独立系直販によって利害関係者を投資家顧客に絞り、正しい運用状況の全面開示と全社員の意思や表情、姿勢をもって真意を判断いただければ、後は運用成績で信頼と期待に応えるほかない。もともと当社は一般生活者の財産形成をお手伝いさせていただくために設立した。「さわかみファンド」が運用実績を伴って永遠に「さわかみファンド」であり続けることこそが、フィデューシャリー・デューティーであると私たちは考える。
 
代表取締役社長 澤上 龍
 
 




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