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企業対談

2014.04

さわかみファンドの社会的責任

澤上 篤人(さわかみ投信 取締役会長) × 草刈 貴弘(さわかみ投信 最高投資責任者)

 

2013年1月より最高投資責任者(CIO)に草刈を任命。今後の期待とファンドへの想いを澤上が語ります。

 

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澤上 昨年からCIOを草刈に任せるようになったけど、基本は何も変わらず。草刈には、「ウチの運用」というものをどんどん磨き込んでいってもらいたい。長期的に見たら上昇相場の流れにある、それをしっかりとらえて欲しい。米や独は史上最高値を更新しているのに日本は半分もいってない。上昇相場を知らない人にはイメージしにくいと思うが、長い経験から見て日本の株式市場は上下に振れながらも、ゆっくりと上昇軌道をたどるだろう。負けずに頑張って欲しい。

 
草刈 長期的な上昇相場に入っているにも関わらず、日本だけ最高値を更新しない理由は投資家が企業ではなく国力を見ているからではないでしょうか。90年代当時は国内が盛り上がっていたから日本人自身がどんどん買ったし、売る人もいなかった。今は取引が多い外国人投資家の売買で株価が決まり、それに日本人株主が一喜一憂している。日本人が自信を持ち、積極的に行動しないと相場は上がっていきません。そう意識を変えていきたいです。
 
澤上 その際、大きな視点として見て欲しいのは日本株市場特有の株価形成。52年~89年は年平均20.2%とものすごい右肩上がりで上昇したが、企業や銀行による株式持ち合いの進展が大きく寄与している。一方、その過程で主体的に考え行動した投資家は3種類のみ。ひとつは外国人。次に大手証券の株式部長で、事業法人や金融法人から預かった資産を自由裁量で投資していた。自分の読みと判断で相場にぶつかっていっていたわけ。最後に仕手筋という人達。彼らは少々荒っぽいけど自分達の銘柄に集中投資をしていた。日本ではこの二つだね、主体的に行動していたのは。それ以外の機関投資家や個人投資家は、ただ上昇相場についていっただけ。自分の判断で投資する癖が全くついていないまま90年からの暴落を迎えたのが、日本の投資家たち。そこへ企業や銀行は持ち合い解消で、日本株の叩き売りを重ねた。彼ら法人筋は投資家意識がないから保有株を売って何が悪いという考え。持ち合い解消売りが一段落した現在、かつて自発的に行動した株式部長や仕手筋がいなくなって、唯一残った外国人が日本株式市場を主導してるわけ。我々はそういう中で、日本における長期投資のパイオニアでありリーダーであるという意識を持って主体的に考え行動していく。そこにさわかみファンドの存在意義があるんだよね。
 
草刈 積極的な買いを入れてマーケットを形成するためには1~2兆円レベルのファンドになりたい。誰もがもうダメかと思うような状況で株価が下げ止まった時、そこに応援している我々の姿がある。さわかみが買っているなら大丈夫だ、と思われるようなファンドになりたいですね。
 
澤上 そうなりたいよね。そこでは選ぶ企業が最も重要となってくる。そのあたりを世の中に注目してもらいたいもの。
 

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