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企業対談

2015.04

『需要家の満足が掴むべき実体』 TOTO 株式会社(3ページ目)

  中国で成功したのは、このような姿勢を貫いたからでしょう。TOTOだからできる技術で、現地の人たちが喜ぶ商品でなければ、TOTOが作る意味がない。現地のニーズや環境性能にしっかり対応させられる製品が求められます。アメリカでは過去に第三者機関が実施した各社の節水トイレの洗浄機能実験でTOTOの便器がTOP3を独占したことがあります。技術へのこだわりと、お客様に満足を与え続けるというこだわりはものすごく強い、それが原点です。創業者の「需要家の満足が掴むべき実体」という言葉がすべてを言い表していると思います。
 
 
他では事業化できない匠の技
 
 近年はM&Aで海外の企業を買収する日本企業が多くあります。その流れの中で競合他社もグローバル展開を進めています。販路の拡大やブランド力の強化が狙いのようですが、御社はそれとは一線を画しています。ブランドを買わないというのは、そういうところから来ているのでしょうか。
 
 ブランドを買わないと断言しているつもりはないですが、相乗効果がないのにやる必要はないと思っています。技術だけを買うってことはありえます。ただ衛生陶器やウォシュレットに関しては自分達以上のものはなかなか見つかりません。絶えず新しいものを作り、コモディティ化を避ける戦略をしてきたので当然かもしれません。圧倒的な差別化を図ってきたのがTOTOですから。
 

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TOTOの技術
ベッドサイド水洗トイレ
今まで設置しづらかった戸建住宅や高齢者施設などの居室のベッドサイドに後付けで設置でき、使う人の状況にあわせて移動可能な水洗ポータブルトイレです。要介護者の排泄における自立促進や、介助者の負荷軽減が期待できます。

 そう簡単に新規参入できるものではないですね。何度か北九州の工場にお客様と訪問させていただきましたが、想像と違いました。工業製品という認識があるので、プレスで量産しているのではと思っていましたが、実際は出来上がりを想定して繊細に成型し、焼き上げる。まさに工芸品であり職人の世界だなと思いました。
 
 難しいですよ、焼き物で均一性のあるものを作るというのは。トルネード洗浄の便器のような複雑な形状をしっかり焼き上げて、なおかつ排水や洗浄能力をしっかり出せる焼き物は他にはないでしょう。問題は、土をこねるところから始めて、成型品をつくり、窯に100個入れて、いかに100個すべてを完成品として焼き上げるかということです。今はスーパーコンピューターを使ってデータ解析をしていますし、データベースを蓄積しながらある程度のことはできますが、最終の調整は、人財※が鍵になります。社内制度で技能士の認定を受けた匠たちが温度調節をしながら作っています。TOTOであれば、難しい形状のものでも、いくつもの厳しい品質検査をくぐり抜け、100個中95個はできます。他にはない確率の高さと自負しています。
 
 ※TOTOグループでは、TOTOグループで働く人々を「次世代を築く貴重な財産」と考え、「人財」と表記しています。
 

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