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企業対談

2015.12

『チャレンジャーとして価値を創造しつづける』 ANAホールディングス株式会社(2ページ目)

 

沖縄のハブ化は将来への布石
 
 世界でもサービス力の高さに定評がある御社ですが、最近は旅客事業だけでなく航空貨物事業でも積極的に展開されています。沖縄の貨物ハブ化や、別業界のヤマト運輸さんと組んでみたり、旅客でアライアンスを組んでいるルフトハンザグループとJV(Joint Venture)を組むなど、戦略的な施策が次々に打ち出されていますがその裏にあるものは何でしょうか?
 

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殿 国際貨物のハブターミナルを2009年に沖縄でスタートしました。世界人口の半分以上を占める中国やインド、それらを抱えるアジア諸国の成長は著しい。アジアから北米や欧州への輸送需要が高くなっています。その中間点に日本があります。そこで成長するアジア主要都市に近く、4時間程度で圏内すべての都市を網羅できるという地理的優位にある沖縄にハブターミナルを置きました。また深夜航空輸送という時間価値のある輸送モデルは将来絶対強みを発揮すると考えました。沖縄は羽田の次に国内線旅客便の路線数が多いので、日本各地から沖縄を経由してアジアの都市へ、夕方出せば朝着くということが可能な数少ない拠点なのです。リーマンショック後からスタートし、まだ十分な利益はあげていませんが、TPP等が前進するとこのサービスの強みをより発揮できる環境になるかと思います。
 また沖縄のように物流ハンデを抱えた都市が、航空貨物輸送の路線網を張ることで一気に物流の強みを発揮する拠点となっていきました。それをベースにヤマト運輸さんのように集配に抜群の力を発揮する事業主さんと組んで、地方都市の農水畜産物をアジア主要都市に届けるというスキームを完成させ、拡大しているところで、これは我々にとっても非常に期待できるところです。
 ですのでANAグループというのは旅客輸送を中心に発展してきた会社ですが、それに加えて国際貨物事業が拡大し、日本の地域経済活性化につなげています。我々だけではできない部分も他社の強みと組み合わせることで実現できるのではないかと思っているところです。
 
 まさに先ほど仰っていた公益事業ということにつながってくるわけですね。日本の地方と世界を旅客だけでなく貨物でもつなげることで地域活性化につなげることは 、まさに本業で世の中が良くなることに貢献できることになる。これまでは国内だけだった商圏もグッと広がることが考えられますから、TPPで危惧される日本の水産業の強みを発揮させられるかもしれませんし、訪日旅客の増大からもその可能性は大きいと思います。そういった取組みやチャレンジができるのは、常に新しい価値を提供しようと御社が挑み続けてきた結果だと思います。貨物事業などの他社に先駆けてされているサービス等、なぜどんどん新しいアイデアがでてくるのでしょうか。
 
殿 そうですね、たとえば国内線から国際線へと展開する時、一番需要がある成田の発着枠を十分とることができませんでした。そこで海外の他社と組んでコードシェア便とする。コードシェア便と合わせて世界中をANAの飛行機が飛んでいる仕組みを作り、自社運航路線が少ないという弱みを解消しました。そういうところにチャレンジしたのがスターアライアンスという仕組みです。
 また深夜便のギャラクシーフライトは、貨物を大型の旅客機で深夜飛ばしている現状の課題がきっかけでした。旅客機の貨物搭載スペースを利用して飛んでいましたが空いた客席がもったいないので、昼間のように利便性はないけれど、お客様に利用してもらえるのではないかという発想です。
 ですから直面する様々な課題をどう解決していくか、今あるものの付加価値を高める時にどういった発想をすればいいのか、儲かるか分からないけどまずはやってみるか、常にそういう発想がグループ内にはあります。やってみてダメだったら次の手を考えるというのが私たちの歴史です。
 
 

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