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企業対談

2016.06

『クレハイズムを守り、育て 大きくする』 株式会社クレハ

パッション・スピード・コミットメントで
どこまでもねちっこくあきらめない会社へ
 

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株式会社クレハ
代表取締役社長
小林 豊様
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取締役最高投資責任者 兼 ファンドマネージャー
草刈 貴弘

 

 

 

 

オンリーワンの技術開発
 

草刈(以下草)つい先日、中期経営計画を発表されましたね。その中でこれからのクレハについて語られました。私たち長期投資家にとってみれば目先の数字より将来性が重要だと考えています。でも多くの投資家はそうではありません。その理由は可能性についての評価が難しいからと言われていますが、なぜだと思われますか?

 
 
小林(以下小) 弊社はこれまでずっと技術開発型企業として生きてきました。一つの製品が開発され商品として皆様の手にわたるのに20年程度の時間が平気でかかります。開発途中で公表できないものもあったりして、機関投資家の方には分かりにくいのかもしれません。
 
 特に彼らは正しい判断をしなければならない、間違ってはいけないと強く考えますからわかりやすさを求めてしまいます。需要や市場の見通しが分かりやすく収益力の向上に直結する事業や製品であるかどうか、M&Aや選択と集中をしているかなど、判断基準が偏ってしまいがちです。独自技術で可能性を拓いていこうという御社のような企業の評価はしにくいのかもしれません。
 
 「なぜM&Aをしないのか」などといわれますが、買収して規模を大きくしようとは思っていないのです。いぶし銀と言いますか、グローバルニッチでこの商品がないと困るという商品を沢山もっている企業でありたいと思っています。これが基本的なスタンス。素晴らしい技術を持っていて相乗効果の可能性がある企業とのM&Aということなら興味はあるが規模拡大での判断はない。私達の存在価値が埋没します。ですから期待された回答はできないというのはありますね。
 
 御社の魅力についてあえて一つ挙げるなら独自技術にこだわっている点だと私は思います。それはゼロから作ってお客さんに喜ばれるものを作りたい、ものづくりの基礎の精神だと考えるからです。ただ事業分野が化学なので、どうしても素材という形となり日常生活では目に見えにくい。しかし生活に必要かどうかというと確実に必要です。そこはファンド仲間の皆様には十分にご理解いただけていると思います。
 
 そうですね。私どもはどのような形で社会貢献できるかと考えると、技術の進歩に貢献できるような素材や技術を生み出すということで、人類の豊かさを実現できるようにしたいなと思っています。他社では簡単に真似できないようなものを開発しようとすると時間とお金がかかります。その代り何十年とご愛顧いただけるような商品を沢山もっています。そんな苦労が報いられる時がくる。だからこのスタンスは変えられないですね。
 

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