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ファンド仲間の皆さま

2015.06

しあわせでありがとう

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長期投資でおもしろい世の中を。

その思いが育まれる、小さなヴィレッジを訪ねました。

日本の未来を地方から変えていく新たな挑戦がそこに。 

 
 
三瀬(みつせ)の暮らし 
 
 「つつましくて、何て豊かなんだろう…」小さな女の子が、いつ訪れても裸足で軒先を縦横無尽に走り回る。夕食は、裏山で摘んだ山草を肴に、家族や仲間と酒を酌み交わす。うど、つくし、ふきのとう。
 東京は下町に生まれ育ち、前職は広告マンの小野寺さん。山里に暮らす炭焼き職人の家族と出会い、三瀬村(佐賀県)への移住を決意した。「人がつくった商品を広めるおもしろさもありました。ただ、ささやかでいい。自分が手をかけたものを、人に届けたかったんです。」
 会社を辞めて16 年。「広大な藪(やぶ)をかき分けていくようだった。」と振り返る。自ら炭を焼き、田畑を耕し、二人の子宝にも恵まれた。山川を眺める高台で養鶏を始め、家族には青空のもとを元気よく走り回るにわとり達も加わった。 
 
201506_customer6.jpgモノとお金の奥に 
 
 三瀬の大地と水、そして小野寺さんファミリーの愛情に育まれた800 羽のにわとり達が産み出す卵。博多のフランス料理店から銀座のデパートまで、求める方は多い。決して特別な広告宣伝はしない。陽が昇れば、鶏舎を開きにわとり達と挨拶を交わす。産みたての卵を手で箱に詰め、できる限りお客様へ直接配達する。夜は星空を見上げ、家族で一日を振り返る。「暮らしが仕事、仕事が暮らし」にあって、小野寺さんが目先の数字より大切にしていること。それは、行き交うモノやお金の奥にある「人との繋がり」だ。201506_customer5.jpg
仲間で出資して設置したソーラーパネル。
その返済利子はなんと卵。
 「お客様から卵の空箱が帰ってくると、中にお菓子や子供への誕生日プレゼントが入ってるんです。今座っている椅子もお客様がくれました。顔が見えるって、嬉しいですよ。」 
 食卓に並ぶ野菜は近くの農家が。住む家は仲間の大工が。暮らしの中で自然と作り手の表情が目に浮かんでくる豊かさが、三瀬にはある。
 
 
酒まんベンチャー 
   
 人・モノ・金がグローバル化し、世界中が資本や生産効率の向上に血眼の今日、小野寺さんには田舎から提案したい百姓の生き方がある。「近所で毎朝2 時から酒まんをつくり、地元で販売する笑顔の素敵な5 人のおばちゃんがいます。畑作だけでは食ってくのが厳しいからと、彼女たちが自ら起ち上げた饅頭ベンチャー。九州で大人気ですよ。」
 国からの補助金ありきじゃない。困ったら仲間と「知恵・米・お金」を持ち寄って人に喜ばれる新しいモノを創り出す。先進的、ただ一昔前の日本では当り前だったかもしれない百姓の暮らし。
 さらに、昨年訪れたイタリアからも学べることがあったという。「あの国って、経済と文化の間に“ 際(きわ)” がないんです。田舎のオリーブ農家でも、自家製オイルを直接海外に輸出するし、週末はゆったりとオペラを聴く。景気が何であろうと、変わらない生き方がある。私たちにもできると思うんです、私たちなりの生き方で未来を拓いていくことを。」 
 
 

利子は「卵」

 実際、小野寺さんは米づくりと養鶏のかたわら、地元の集落や企業と協力し、食とエネルギーの「自立」を目指す。例えば、鶏舎の麓にある「電気の畑」と呼ばれるソーラーパネル。設置資金は仲間からの出資だが、その利子は何と「卵」。売電収入から返済しつつ、毎年出資者を畑に招き「卵の授与式」を行う。銀行も株式市場も通さない、養鶏家ならではの直接金融。今は集落に声をかけて小水力発電の導入も検討中だ。
 「祖父が証券会社を経営していました。会うとよく言われたんです。『愛でてイイ桜は山桜。人と同じ道を歩いていたら、出会えないんだ。』他人の情報に群がらず、自分が信じる道を歩く。その礎になろうとするさわかみ投信に、安心と嬉しさがあります。正直、今の金融の世界にもこのような企業、人がいてくれるのだなと。」新たな時代に、新たな道を。職業・年齢・住まいに関わらず、挑戦する方々の夢と暮らしを長期運用で支えたい。私たちの想いです。

 

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ご馳走になったパンや卵、野菜。
ほとんどが自家製または近くの農家からいただいたものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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しあわせでありがとう 
 
 山と渓流を眺める丘で「自分一人で綺麗だなぁと眺めているだけでは駄目なんです。三瀬から広がる美しい未来をみんなで眺めたい。」と静かに語る小野寺さんのもとには、田植えの季節に県内外から学生・家族連れ
など100 人が集まる。米づくりの「大変さ」を教えるのではなく、一緒につくる「楽しさ」を分かち合うために。
 帰り際、畑の入口に立つ小さな木の看板に目が留まった。「しあわせでありがとう」お子様が彫ったこの言葉の先に、みんなで眺めたい未来が詰まっている。
 
 

 
佐賀県 小野寺様




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