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ファンド仲間の皆さま

2016.01

妻からのプレゼント

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投資=ギャンブル!?

「これ、やるからね。」

 99年8月、奥様が発した一言に背中を押され始まった小嶌さんの長期投資。

 「投資ってギャンブルみたいなものだろう?」そう内心つぶやきながら購入した「さわかみファンド」は今、16年の歳月を経て奥様の思いをつなぐ財産に。

 80年代、自動車メーカーの設計した試作車を一本の木から削り出す木型職人としてノミを握った小嶌さん。頼りは手の感覚。木材から何台もの試作品を世に送り出した。しかし、木屑の薫る工場にコンピューター制御の機械や人工樹脂木材が現れるや、職人の勘が入り込む余地はなくなった。それでも機械を動かし、人を育て、納期を守るのは人間。管理者として激務は続く。今年2月の退職まで、小嶌さんは工場長として29年間、仕事一筋で生きてきた。

 
家族を守る決意
 
 育児と家計の管理は奥様に任せた。バブル崩壊とIT化の波に人員削減や賃金カットが迫る中、生活は厳しくなるばかり。そこで奥様は独学で株・投資信託を始める。家族を守るためだ。一方、小嶌さんは早朝から深夜まで職場で重責を担い、投資どころではなかった。そしてある日、悲劇が襲う。奥様が病に倒れてしまったのだ。小嶌さんは長年にわたり闘病生活を共にするも、5年前に他界された。
 相続手続き中、小嶌さんは驚く。すでに住宅ローンは完済され、いつの間にか奥様は養老保険・個人年金にも加入していたのだ。
「あの状況でよくここまで家計をやり繰りしてくれた。」込み上げてくる妻への感謝。
 ただし、金融商品はマイナスばかり。「妻を責める気になれなかった。すべて家族を思ってしてくれたことだから。」
 ところが、小嶌様が一層奥様を愛おしく思われるのはそれからだった。
 リーマンショック後の低迷期、相続した株・投信に一喜一憂しながら小嶌さんは気づく。「妻は一人でこの不安に耐えていたのか…。」と。「病を抱えた身で、唯一の楽しみは日曜のほんの一時間のお買い物。近所のスーパーに行く車中、楽しそうに応援したい企業について語っていました。今なら聞き流さない、二人で一緒に投資の話をすることができたら、どれほど嬉しいか。」
 アベノミクス後、投資先の評価「損」は評価「益」に。奥様の思いが宿った財産が実を結ぶ。
 「身体が病に蝕まれても、妻は何かを残したかったのでは?」もう、聞くことはできない。「それでも」と小嶌さんは言う。「妻が当時感じていたことを、私は今感じている。時をおいて気持ちを共有するって、ワルくない。でも、できれば体験を共有したかった。株価が上がるときには『よく買ったね!』と言ってあげたい。生きていれば、妻はきっと笑顔で言い返してきたでしょうね。『ホレ、みなさい。』と。」
 昨年9月、さわかみファンド運用報告会を訪れた小嶌さんは大勢のファンド仲間や投資先企業と出会い、救われたと言う。「8月末の暴落で心がささくれ立っていました。『長期投資は一人じゃない。みんな、企業を応援する仲間なんだ。』と思えると、心が安らかになりました。力が湧いてきたんです。」
 
 
お金より大切なものを守るお金
 
  奥様のご逝去と東日本大震災をきっかけに人生観が変わったという小嶌さん。約束された職と収入を手放し、今は万華鏡作家として歩んでいる。「趣味で始めた万華鏡づくり、妻も応援してくれました。モノづくりで生きていきたい。今、その夢に挑戦できるのは、妻が財産の土台を築いてくれたから。」
 さらに「今は困っている人を見ると助けたい。この気持ち、10年前は想像できなかった。」という。「職業訓練校に通う仲間が『明日からホームレスになるかも…。』といえば『俺の家を使ってくれよ。』とハッキリ言える。お金に少しの余裕さえあれば、みんなで笑って暮らせた方がいいじゃない。長期投資も一緒でしょ?儲けだけなら『さわかみファンド』はとっくに売ってます。妻が教えてくれたんです。お金より大切なものがある。そしてお金より大切なものを守るために、最低限のお金が必要なんだと。だから、そう気づかせてくれた『さわかみファンド』は妻からのプレゼント。今度は、私が誰かに贈りたい。」

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▲外部の装飾は陶芸家、喜多 里加さんの作品。
外部と内部、それぞれの個性がコラボレーションした
独特な風合いを出している。

 
 家族や仲間を守りたい。人や企業を応援したい。それら「人の思い」の表れが投資なら、小嶌様のなかで奥様の思いは今も生きている。
 インタヴュー後、街を行き交う人々が以前より近くに感じられた。誰しも大切な人がいて、人の数だけ「思い」がある。長期投資は数々の思いをつなぎ、企業への応援投資を通じて、心と経済を豊かにしていく可能性に満ち溢れている。
 
直販部 佐藤 紘史
 
 
 
 

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万華鏡作家 小嶌 淳様
独自のアイデアで新たな万華鏡の可能性に挑戦。
2014年仙台万華鏡美術館主催「希望の万華鏡コンテスト」にて特別賞を受賞。




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