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意気揚々と生きよう!

2015.12

想いの乗ったお金が向かう先 ~企画部目線から見えた投資先企業の姿~

 企画グループって何をしている部署ですか?私が所属する企画部企画グループの業務内容はファンド仲間の方はもとより、社内からもあまり認知されていない。自分たちで運用する投資信託を自分たちでお客さまの元に届ける「投資信託の直接販売」という当社のビジネスモデルを関西風のお好み焼きに例えるなら、投資信託を運用する「運用調査部」がメインの小麦粉であり投資信託をお届けする「直販部」がキャベツであり豚肉といった具材である。さしずめ企画部は当社の強みである粉と具材を繋ぎ合わせるタマゴのような存在である。そんな繋ぎ部門が企画・運営を担当したのが、先に開催された運用報告会である。
 
 
垣間見える企業文化
 
 運用報告会の準備に当たっては、日頃、投資先企業の方と関係のある当社のアナリストを差し置いて色々と調整する。今回であれば36社の担当者の方と同時進行で調整するため、普段は窺い知れない投資先企業の企業文化や社風といったものの一端を感じることができる。コスト意識が高く出展に係る費用分担について駆け引きが必要な企業や当日の動きについて事細かに確認してエビデンスを残す企業、たった6時間のイベントにもかかわらずちゃんと出展テーマとゴールを持って取り組まれる企業等々、流石に各業界で日本を代表する企業の方々である。自身の仕事にも活かしたい心構えを学ぶ機会をたくさん頂いた。
 運用報告会では来場されたファンド仲間の方より多くのメッセージを頂いた。このメッセージを直接、出展された投資先企業の方へ伝えようと思い、社長やCIOと時間の許す限り、全国に散らばる投資先企業を訪問した。訪問した企業はいずれも各業界をリードする企業ばかりだが、今回はなかでも特に印象深かった企業を紹介したい。
 
 
責任ある長期投資のご縁
 

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▲長野県上伊那郡にあるKOA株式会社本社。写真は緑溢れる
 本社敷地内にある社員食堂。

 伊那谷にリンゴの香りが漂い始めたころ、中央アルプスの麓にあるKOA株式会社を訪問した。冬の寒さの厳しい土地柄のため社屋の至る所にJOTULが据えてある。聞けば会長セレクトだとか。焚いた時の炎の美しさに定評のある薪ストーブで暖をとれる就業環境の素晴らしさに実際にお会いしてはいないが会長の人柄を感じた気がした。同社の深野常務から一つ嬉しいエピソードをお伺いした。実は社員の方のお父様がさわかみファンドの昔からのファンド仲間の方で、以前同社の企業訪問ツアーに参加されたとのこと。それがきっかけで採用に応募し、現在は同社で活躍されているそうだ。長期投資をきっかけにご縁の輪が広がることを嬉しく感じると共に、人の人生を左右する責任感に身の引き締まる思いがした。

 
 
アフターサービスが命
 
 久し振りの四国上陸となった三浦工業株式会社の訪問にあたっては、運用報告会の際にご講演いただいた原田取締役のご厚意で同社の誇るボイラーの工場等を見学させて頂いた。驚いたのは、ボイラーを制御する電子基盤を作る工場での話である。電子部品のライフサイクルがどんどん短くなる中、どんな古いボイラーでもボイラー本体がダメにならない限り修理対応できるようにと、電子部品のストック用の大きな倉庫が建っていた。「当社の強みはワンストップメンテナンス。部品がないから直せませんと言うわけにはいかない。」日頃「アフターサービス」なんて言葉を軽々に使っている自分を反省した。
 
 
経営理念を貫く勇気
 

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▲株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングにて、台湾政府
 から表彰された感謝状と共に。前列中央が代表取締役社長、
 小澤洋介氏。

 最後に株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングの小澤社長を訪ねた際に伺ったお話を紹介したい。話は今年の6月に遡る。日本でも大きく報じられたが、台湾の八仙水上楽園でカラーパウダーによる粉塵爆発事故が起き約500名の熱傷患者が発生した。そこで台湾政府から「自家培養表皮ジェイス」を使った重篤患者救済の協力を要請されたのが同社だ。ジェイスは患者の表皮細胞を採取し、人工的に培養した後、患部に移植することで治療を行う再生医療製品だが、移植実績のない台湾への製品提供には非常に大きな人的リソースと多額の費用の投入という障壁が立ちはだかった。同社は創業以来、赤字決算が続いている企業である。そのため同社内では要請について慎重に検討したことだろう。しかし、結果として5名の患者にジェイスの無償提供を行った。小澤社長はその理由についてこう語ってくれた。「当社の経営理念には『再生医療の産業化を通じ、社会から求められる企業となる。』とあります。今、当社を必要としてくれる人がいるならそれには応えなければならない。」
 カタチだけの企業理念や見栄えばかりの経営理念が散見される今、経営理念に立ち返り決断するのには勇気が必要だろう。企業を信頼する応援株主の存在がきっと勇気を与えてくれたに違いない。同社の姿を見て私はこれからも長期投資を通じていい世の中をつくっていきたいとの思いを強くした。
 ここで紹介した企業以外にも今回訪問した多くの企業の方から、「是非、ファンド仲間の皆さんと工場見学にいらしてください!」とのお声をいただいた。来年の運用報告会までは、全国各地で企業訪問ツアーを開催していきたいと思う。
 
 ところで、お前のことだからさぞ全国各地で旨いモノを食べてきただろうと誤解されている方もいらっしゃるかもしれないが、今回は大阪のお好み焼きと串揚げ、名古屋のひつまぶし、博多のもつ鍋、松山の鯛めしを頂いた位である。くれぐれも誤解のないように付け加えておきたい。
 
 
企画部 西島 国太郎
 
 




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