企業訪問ツアー

2016.05

株式会社ツムラ

ツムラ漢方記念館・茨城工場(茨城県稲敷郡)

 

医療用漢方製剤の工場として世界一の規模と生産能力を誇る茨城工場。漢方の歴史、ツムラの歴史がわかる記念館と生薬保管倉庫等を見学しました。

 

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ひたち野うしく駅よりいざ茨城工場へ!

 

 

 

 

 

 

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13:30 会社概要説明

会社概要の説明後、漢方の紹介DVDを上映。生薬の効能や需要について学びました。
 



 

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13:55 漢方記念館見学

ツムラが扱う医療用漢方製剤と生薬の見本(119種)を見学。生薬のうち約50種類は実際に手で触って香りを嗅ぐことができ、貴重な体験にみなさん興味津々です。

 


 


 

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14:30 生薬の「安心」「安全」「安定確保」

原料となる生薬の栽培・流通・製造・品質管理まで製品の履歴情報を追跡できる体制を伺いました。

 

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薬草見本園では「葛根湯」など包剤ごとに植物が植えられとても分かりやすい!根や葉など生薬として使用する箇所も様々。

 

 


 

 

 

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14:55 中央制御室見学

生薬の製造を集中管理する中央制御室を見学。想像以上にロボット技術による省人化が進んでおり、生産性の向上に取り組まれていることを実感しました。

 

 

 

 


 

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15:50 ご講演・質疑応答

取締役専務執行役員の杉田亨様よりご講演をいただきました。社内で判断に迷った際は、いつも経営理念「自然と健康を科学する」に立ち戻るというお話が印象的でした。
 

 

 

 



 


 

 

 

人々の生活に寄り添う“KAMPOのツムラ”へ
 

 

 桜ほころぶ3月23日、ツムラ漢方記念館と茨城工場のツアーを行いました。往きのバスで漢方薬を処方してもらった経験の有無を尋ねると、8割以上の参加者が手をあげられ、日本漢方生薬製剤協会の実態調査と同様(89%の医師が使用、2011年)の結果でした。医療現場に漢方薬が浸透している証です。
 
 今回訪問した茨城工場は、敷地面積17万8千㎡と東京ドーム3.8個分の面積に、記念館や各種研究所、生産技術開発・分析センター、そして薬草見本園等が併設された「インテリジェントファクトリー」です。漢方に関する過去・現在・未来の知の集積地であり、医療関係者に向けての情報の発信地でもあります。
 記念館1階で田村素子館長から漢方薬の歴史や同社の事業内容、2004年からの取り組みである「育薬」(漢方薬の効果のエビデンス:科学的根拠を確立し、医師が処方しやすくすること。同社の造語)について説明いただきました。それにより「女性の漢方薬需要の高まり」や「西洋医学の象徴ともいえる外科手術の術後治療への高い効用」といった漢方薬への期待を認識しました。座学後は、記念館の展示物を見学。終始参加者から多くの質問が飛び出し、原料の生薬展示コーナーでは実際に見る・触れる・嗅ぐことによって漢方薬を身近に感じることができました。
 
 製造工程の見学は、生薬倉庫と工場の中央制御室でした。倉庫は各々窓のない体育館のような空間に約1㎥のコンテナに入った生薬が4段ラックで何列にも並んで保管されていました。倉庫の引き戸を開けた途端、圧倒的な生薬の匂いと温湿度管理された冷気が全身を覆い、それだけでご利益がありそうでした。同社は国内外全てを合わせると約2年分は生薬在庫を保有し、天候不順などの原料不足や価格高騰の波を受けないようにしています。工場の製造ラインは微生物汚染を防止するためのクローズド化が進んでおり、オーダーメイドのロボットたちが作業をし、24時間生産が可能です。今後、さらに省人化・省力化を進めていくそうです。
 
 その後、多くの薬草が芽吹き始めた薬草見本園に立ち寄り、出発点の記念館へ戻りました。そこで待っていてくださったのは、杉田亨取締役専務執行役員でした。30数年前に茨城工場建設のプロジェクトに携わられたお一人です。穏やかな語り口とは相反して、力強い同社の意志を伺いました。
 「がん治療など最先端の西洋医学に漢方医学を融合させることで、患者の心身負担が軽減されることが実証されてきている。育薬を進め科学的根拠をしっかり提示することで医師からの期待と信頼を更に獲得していけば、患者のために漢方薬を採用する医師はもっと増えるだろう。また、病気以外の体調不良改善や病気予防でも、漢方薬が人々に寄り添って役に立つことができると信じている。今後は原料調達、生産、人づくりに磨きをかける。『原料調達』は現在約8割を中国に依存している。安定調達を図るため、国内原料栽培の拡大にも努めていく。それには過疎・高齢農業従事者の問題で発生している耕作放棄地の利用という点で各地域と協力体制を取りながら進める。『生産』は体制の確立や経済性を磨き込み、安定した漢方薬の提供を可能にしていく。海外生産する企業は多いが、ロボットや自動化設備をさらに活用して国内生産でも勝負できる体制にする。『人づくり』は、夕張ツムラの実例に学び、障がい者ならではの能力を今以上に活かせる職場づくりを進めていきたい。」
 
 漢方薬は煎じ薬くらいに考えている消費者も多いと思います。ですがファンド仲間の皆さまには、同社の挑戦を長期投資家として気長に、そして期待感をもって見守っていただけるものと思います。最後にツアーの計画段階から当日の運営に加えて、「ファンド仲間」という弊社造語をやさしく受け止めてツアー中にご使用いただいた同社の関係各位に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
 
 
【アナリスト 大澤 眞智子】
 
 

 


参加されたお客さまの感想
 

●バスから降りた時から、生薬の香りがして、その香りだけで体がすっきりしたような気がしました。最先端医療で科学的根拠から漢方が認められるように漢方業界を育てたツムラさんはすごいと思います。
 
●安全性等、思っていた以上にきちんと管理されていたので、安心して服用できると思った。また1服の漢方ができるまでの様子がわかり、1服に対しても感謝して飲もうと思った。
 
●アレルギー、認知症等々、なかなか良くならない病気の治療に効果のある薬が出てきそうだと感じられました。
 
●高齢化社会に向け、健康寿命を延ばすさらなる研究を期待します。自分にあった漢方のブレンドが可能になることを期待します。
 
●企業として漢方の普及に邁進してくれており、今日、私たちが漢方薬を処方してもらえるのは、ツムラさんのおかげだと感じました。短期的な経営戦略だけではできないことだと思います。これからも漢方で救われる人がもっと増えるように、大学・医師への教育・普及をよろしくお願いします。
 
●生産技術の向上へ取り組み、実現されている効果は想像を超えるものでした。
 
●漢方薬に対するイメージ、認識が一変しました。貴社の永年の漢方薬に対する研究、大学等への働きかけ等、地道で着実な歩みを知り、今後の漢方薬の可能性に大いに期待したいと思います。今後も、地元密着の障がい者雇用にも注力していただきたいと思います。
 
●漢方薬の効能についての研究が進み、医療現場で活用(多用)されていることに驚きました。イメージ一新です。




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