20周年記念感謝祭レポート

愛媛 2020.01.25 さわかみファンド20周年記念感謝祭実施レポート

さわかみファンド20周年記念感謝祭 in 愛媛・松山市

開催日時
2020年01月25日(土) 14:00~16:00
実施会場
TKP松山城西会議室
参加人数
36名

中四国ブロックもいよいよ大詰め、8カ所目は愛媛県松山市

中国・四国ブロック担当の藤沼です。さわかみファンド20周年記念感謝祭、中四国ブロックもいよいよ大詰め、8カ所目となる今回は愛媛県松山市に行って参りました。

当日の午前中に松山空港に降り立つと、生憎の曇り空にもかかわらず東京よりも暖かい。そして風景のあちこちにオレンジ色が溢れています。サッカー好きの私としては愛媛FCを応援するのぼり旗に目が行ってしまいましたが、チームカラーはやはりオレンジ。空港からバスで市内に移動すると、そこに走っていた路面電車もやっぱりオレンジ。そんな南国の街に暮らすファンド仲間はいったいどんな人たちなのだろうかと、少しの緊張とたくさんの期待に胸を膨らませながら会場へと向かいました。

参加の迅速であった「自立して堂々と生きていこう勉強会」

この日ご参加いただいたファンド仲間は36名。これは愛媛県内のファンド保有者の約1割にあたる数。参加者の出足がとても早く、あっという間に席が埋まっていきます。そして社長の澤上、会長の澤上、最高投資責任者である草刈の3名による“自立して堂々と生きていこう勉強会”が始まるころには用意した席がすべて、すき間なく埋まりました。これは通常の勉強会などでもなかなか見られないこと。大都市圏に比べれば愛媛のファンド仲間の数は少なくても熱量は高く、今日の日を待ち遠しく思ってくれていたことがこの参加の迅速さに現れているのだと思います。

冒頭の挨拶で草刈が会場近くの“三浦保記念館※”で昼食を取った話をしたからか、それとも溢れる郷土愛からでしょうか、最初に頂いたご質問は「三浦工業のように、愛媛県で注目している企業を教えて」というものでした。

この質問に対し草刈は「本業で社会課題を解決する企業に投資すると言っているが、ではどんな社会課題を抱えているのか、地元が抱えている社会課題はアナリストよりも地元の人こそより見えていることが多々あるので、そういった企業があればむしろ教えてほしい」と回答。一方的に“教える⇒教わる”だけではない勉強会ができるのも、創業以来、直販を貫いてファンド仲間との対話を重視してきたさわかみ投信の強み。世の中をおもしろくしていくにはファンド仲間、投資先の企業、そしてそこを仲立つ私どもと、関わる皆の力が必要なのです。

その後も質問は続きましたが、この日は何故か女性からの質問が相次ぎました。参加者の男女比はほぼ半々だったはずなのですが…。

※【三浦保】さわかみファンド組入企業の一つである三浦工業の創設者。

“お国柄”が印象的だった懇親会

前半の自立勉強会に続き、後半は登壇者の3名に加え同行の社員も交えての懇親会。前回開催地高松のおみやげ“栗林の栗まんじゅう”も供され、お酒も入り和やかに始まりました。私も多くの方とお話しさせていただいたのですが、やはりというか、男性の方の多くは実直で控えめな印象、女性の方は社交的で活発にいろいろ話をしてくれる。

そういうお国柄なのでしょうか? この日もまた10年以上さわかみファンドを保有されている方が多く、中には保有歴20年近くという方も。老後2000万円問題が騒がれている昨今ですが、長期投資をやっていたおかげで将来のお金の不安などないという方も多くいらっしゃいました。

その中でも私が特に印象に残ったのは、仕事で学生の就職支援をされている方のお話。「昔と比べ、学費は上がっているが愛媛県の最低賃金はほとんど上がっていない。そのため死に物狂いにバイトしても学費が賄えず、中退してしまう学生もいる。そんな状況だから教習所に通って運転免許を取るお金も時間もない。地方では免許がないと仕事もないのが現実で、それ故収入も増えないという悪循環に陥っている。自動車メーカーや販売店が運転免許取得の補助をしてくれるとありがたいのに、といつも思っている」といった、まさに地元の人が直面している社会課題の話。

“若者の車離れ“は娯楽、レジャーの多様化や公共交通網の発達、はたまた若者の価値観の変化が原因などと、まことしやかに言われているものの、そんなものは都市部での表面的な話にすぎない。地方では若年層の所得の伸び悩みという、もっと深刻で根本的な問題を抱えている事例を示され、ハッと気づきました。そこにどんな社会課題が存在しているのかを正確に認識し、それを解決し得る企業にしっかりとお金を回していくことこそ、我々さわかみファンドがこの先もずっと継続していかなければならない使命なのだと改めて認識しました。

中四国ブロック終着点へ

感謝祭終了後、私たちキャラバン一行は翌日の開催地である高知へ移動するため、歩いて松山市駅へ向かいました。城山公園を抜けて駅近くまでくると、とても賑やかで一杯ひっかけて行きたい誘惑に駆られました。しかし、残念ながら移動の高速バスの時間が迫っているためそれも叶わず。後ろ髪を引かれる思いでそそくさとバスに乗り込み、中四国ブロック9か所目となる高知に向かって旅立ちました。明日はいよいよ最終日、高知で出会うファンド仲間はどんな方たちなのだろうかと、少しばかりの緊張とたくさんの期待を抱いて。

担当者プロフィール

運用調査部藤沼 幸夫

担当会場:愛媛
東京都出身 2012年さわかみ投信入社