20周年記念感謝祭レポート

香川 2020.01.19 さわかみファンド20周年記念感謝祭実施レポート

さわかみファンド20周年記念感謝祭 in 香川・高松市

開催日時
2020年01月19日(日) 14:00~16:00
実施会場
高松丸亀町レッツホール
参加人数
40名

香川の第一印象

よく澄み切って晴れた日曜朝の高松は、穏やかな雰囲気を漂わせていました。初めて足を踏み入れた土地ということもあって、香川をじっくり見たいと思い、感謝祭の開始前に高松駅周辺を散策しました。そして、普段過ごしている東京とは違い過ぎる景色に若干戸惑ってしまいました。駅はオシャレ、高層ビルもあれば、素敵なお店も突如出現。港の方から街を見ると、産業で賑わっているのか様々なかたちの工業用建物が土筆(つくし)のように建っていました。街の人に急かした空気感がないのは当たり前ですが、かといって泥臭さもあまり感じません。お昼に“つけぶっかけうどん”を食べたのですが(これがまた美味い!)、食べ方を説明してくれる店員さんの香川弁に「なんとなく関西弁に似てるが独特だなぁ」と面白味を感じていました。

高松丸亀町商店街

会場に向かう途中で目についたのは、とてつもなく天井の高い屋根のある商店街。中心部はドーム型になっていて、その屋根の下は独特な店舗や、地方ではあまり見ないブランドショップなどが立ち並んでいました。聞けば、このエリアは数年前からの再開発によって“シャッター街”からの再生を果たしたということです。地方の商店街でよく見られる寂れた雰囲気はなく、賑わいがそこにはありました。

今回、感謝祭キャラバンで利用させていただいたのは“レッツホール”という、その商店街のど真ん中に位置する施設。今までの会場と違い屋根が高く、まるで舞台のようでした。ちょっと準備でドタバタしたものの、椅子も机も機材も“儲けない勇気(本)”も長期投資だより/中四国限定版“もセッティングが終わり、さぁいざ!とお客さまを待ち構える準備が整ってふとまわりを見渡すと、今までとはちょっと違った景色ができあがっていました。

世の中をおもしろくしていこう

そして開始時刻の2時。40名のファンド仲間の皆さまを迎え、まずは司会役の朴が挨拶。2006年に韓国から海を越えてさわかみ投信に入社、普段会社ではITエンジニアとして働いている彼の紹介で、会長の澤上篤人、社長の澤上龍、取締役最高投資責任者(CIO)の草刈が前へ登壇。満を持して、“自立して堂々と生きていこう勉強会”がはじまろうとしていました。

この香川で13度目となる“20周年記念感謝祭”。勉強会と懇親会という2部構成はどの会場でも一緒ではありますが、内容はその土地・参加者によってかなり様子が変わってきます。前半の勉強会では、登壇者が参加者の質問に答え会をつくりあげていくスタイルなのですが、その質問が企業調査、特定の企業や株価に関する主に運用に関わるものから、さわかみ投信への入社方法、草刈が果たして何歳なのか…等々、なかなかバラエティに富んだものでした。それらに3名が答え、琴線に触れるものがあれば別の方が質問を被せていくという感じで、長期投資と同じく雪だるま式で話が盛り上がっていくのです。

冒頭に出た「自動運転(自動車)やフィンテック(金融)など技術革新が出てきたことにより、今後の運用はどうなるのか、どういう風に時代が変わっていくのか」というご質問について、「本業で社会課題を解決、地方活性化、この二つを軸に投資していく(草刈)」「全てITに任せず(支配されず)、人間力を高めなければならない。さもないとこの国はつまらない国になる(澤上龍)」という風に、来たる未来に対する持論を語りました。この回答は、常日頃からさわかみ投信が掲げる“本格的な長期投資で世の中を面白くしていこう”という経営理念にも通ずるものです。舞台のような会場に、強い意志が響きました。が、ここで問題が。二人がこのご質問に回答し終わったところで開始から30分ほど過ぎてしまいました。社長の澤上が「ごめんなさい、半分くらい時間を使ってしまいました」と言ったところで会場からは笑いが起こりました。こうして熱っぽくも和やかに会は続いていきました。

下がったらお得、上がったら喜ぶ

勉強会の熱気が冷めやらないまま、会は懇親会へと移行。当社社員と皆さまが入り交じり、会話が弾んでいきました。特に会長・社長・CIOのまわりには人だかりができており、まだまだ質問し足りない、聞き足りないような雰囲気でした。ファンド仲間同士でも会話が始まり、さらに会場がにぎやかに。
私はビデオカメラ撮影を担当していたのですが、その際に数名の方にインタビューをさせていただき、ファンド仲間の生の声(意見)を聞くことができました。「おかげさまで資産を増やすことができた」「NISAはずるい」「現金で持っているのは駄目だ」「基本ほったらかし」「税金が高すぎる」等々、わりとズバッとした意見を多くお聞かせいただきました。なかでも印象的だったのが、「さわかみファンドを信用している、(基準価額が)下がったらお得、上がったら喜ぶ」という女性の方からのコメント。私はファンド仲間と直接お話しをする機会は少ないので、こういった声を直接聞けることは非常にありがたいことです。まさに、さわかみファンドの20年という歴史が獲得した信頼です。

いってきまい

大いに盛り上がった香川キャラバンもあっけなく閉会の時間となり、社員紹介と朴の締めの挨拶で香川での感謝祭は幕を閉じました。まだまだ話し足りなくもあり満足もしたような、帰るのを惜しみながら会場を後にするファンド仲間が多かったのが印象的でした。感謝祭を準備した私たちとしては嬉しくもあり、名残惜しい、そんな時間。またどこかの勉強会やイベントでお会いすることもあるでしょう。と、名残惜しむのもつかの間、登壇者・社員共ドタバタで片付けをして東京への帰途へとついたのですが…最後に、帰りの飛行機に搭乗しようとしてゲートに進んだその時、入り口にある香川弁のプレートにほくそ笑んでしまいました。

「いってきまい」

最後まで押しつけがましくなく、慎ましくも独特な雰囲気。今回香川県への訪問は1日だけでしたが、香川という土地を最後まで味わわせていただきました。お返しとして今度はファンド仲間の皆さまに、いつの日か必ず、長期投資の果実を味わっていただきましょう。

担当者プロフィール

直販部石田 隆一

担当会場:香川
埼玉県出身 2015年さわかみ投信入社
自称 東京大阪鹿児島アフリカ育ち