『ユートピア』

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「ユートピア」
トマス・モア 著
岩波文庫

人間社会の理想郷は昔から、ユートピアといわれているが、それはそもそも本書に端を発している。
若い頃ひもといた。読んでいて、「なんだこれは!」と絶句。たしかに、理想郷ってそんな感じなんだろうが、果してそんな社会って可能だろうか。一時はうまくいっても、どこまで永続できるものか。
そう考え、いろいろ学ぶほどに、疑問はどんどん広がっていった。それでも理想郷への思いというか想いは断ち切れない。
いつの間にか、20年余の時が過ぎた。すこしずつ、「長期投資をかませば、結構いけるぞ」とイメージらしきものが固まってきた。それが、ヴィレッジ構想である。
より良い世の中をつくっていこうよで、お金をまわしてやる。生活者からみてずっと頑張ってもらいたい企業を選んで応援していく。応援しているうちに殖えていくお金を、もう一度こんな生活がいいよねという方向でまわしてやるのだ。
経済も社会も、より多くのお金が流れ込む方向で拡大発展するもの。長期投資の先に広がる世界では、人間の心やさしさが金銭欲や財産欲への執着をも超えていくはず。

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物質欲はそこそこ満たされている。より良い社会を築いていく挑戦心は、あちこちに沸き上がっている。それでいて、皆が心豊かにしっとりと生活している。そんな生活空間ができていったら、かなりユートピアに近いものになるのでは。
ヴィレッジ構想も、まずはその一端を実現させ、どんどん良いものにしていこうと考えている。