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 この1年間続けてきた断捨離は私の心も掃除し、仕事に良い影響をもたらした。
 始まりは昨年10月、「ご縁の窓口」の電話チーム長に就いた頃のこと。急ピッチで増える仕事量に対して緊急性や重要性をみるために思い立ったのが断捨離だった。
 まず、前職で学んだ「3ヶ月触っていないもの、今すぐ触れない物はぜんぶ捨てること」、ここから始めた。
 会社では、業務と自身の書類等を処分またはデータ化しキャビネの5~6割が空いた。またこれにより毎度の整理・清掃に費やす時間も短縮された。
 自宅では本・洋服等を買取り業者へ持ち込み、食品や日用品等の買いだめたものを中心にどんどん消費していった。ただ、その一部は消費期限が切れており、せっかく買ったオーガニックシャンプーの効果を感じることもできず、在庫過剰の「現実」を見なくなっていたことに気付いた。
 物事の整理が進んだおかげで、仕事での問題点が浮き彫りになった。様々なプロジェクトを始めたはいいが、実際には人的資本を集中しきれず滞っていたり、フォローができていなかったのだ。
 新たな取組みや変革などチャレンジングな内容に対して、失敗を避けようと準備に時間をかけすぎて進んでいなかった。
 そんな痛々しい思いをさせてくれた断捨離を今となっては楽しめるようになった。断行(入ってくる不要な物を断つ)・捨行(保有する不要な物を捨てる)・離行(物への執着から離れる)というように、物品整理で終わらせず、自分の人生を見つめ直すことで改善が進み、慣れてくるとまた新たな視点で物事が見えてくる。この繰り返しは、自身の過去にとった行動に固執しない勇気をもてるようになった。新たなものを産む行動の楽しさを知ったからだ。
 こうして切羽詰まりながらも1年が経ち、仕事の手順、見え方に考え方など自分の中に残ったものは、ちょっとした成功体験となった。

 

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直販部 中津 圭博

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