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革新的な環境技術で自動車業界を牽引。自動織機、自動車、住宅。その次なる事業は、AI・ロボット。

 

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 トヨタが2050年に向けた環境に対する取り組み「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表しました。同社が世界で販売する新車の走行時CO2排出量(平均)を10年比で90%削減するという壮大な目標です。

 トヨタが環境に対してチャレンジングな目標を掲げたのはこれが初めてではありません。世界で初めてのハイブリッド車「プリウス」の開発時には主力車種に対して2倍の低燃費を目標として開発し、現在でもプリウスはガソリン車の燃費性能でトップです。今後自動車の環境規制が強化されることもあり、内燃機関がHVのみならず、PHV、EV、FCVと多様化していくことが予想されます。HV技術で培ってきたモータやインバータ、バッテリーなどの技術によって全方位的に開発できるのがトヨタの優れているところです。
 さらに注目したいのが新規事業への取り組みです。トヨタには一代一事業という豊田家の伝統があります。その伝統は、織機、自動車、住宅、そして人工知能・ロボットと受け継がれていきそうです。世界トップクラスの自動車生産・販売によって蓄積されるデータや生産技術は新事業の要となるでしょう。
 単なる自動車メーカーに留まらず、世界における製造業の代表として今後の活躍に期待します。

 

【アナリスト 坂本 琢磨 】

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