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本質的な価値を見て投資をするとは?
 

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 これまで投資した企業の中で、投資までのプロセスを具体的に聞かせてもらえますか。
 
 では、今年運用報告会にお越しいただく企業の中から、「日本電産」について話しましょう。
 
 日本電産はモータの会社ですね。モータは、電気で回転運動させる部分に必要な部品で、家電、エレベータ、PC、スマートフォン、トイレ等、あらゆる箇所で生活を支えていますよね。
 
 日本電産は、HDD用スピンドルモータ(ハードディスクを回転する部分に使う精密小型ブラシレスモータ)で世界シェア8割など、多くの世界シェアNo.1製品を生み出している総合モータ企業です。「モータは生活に必要な部品であり、今後さらに使われる分野が広がる可能性があること」「世界的な環境規制から省エネニーズの高まり、高効率モータの需要が高まること」「中でも同社が得意とするブラシレスモータが自動車や家電などで大きな成長が見込めること」に注目して以前から投資をさせていただいていました。世界の消費電力の5割をモータが占めていると言われ、効率が少し上がるだけで環境に大きく貢献でき、社会的意義があります。2012年のタイの洪水で生産工場が被災したとき、生産中止に加えて金融市場では「時代はPCからスマホに変化していて、HDD(ハードディスク)からSSD(フラッシュメモリ)の時代になるからこれまでのような成長は難しいだろう」という評価をされ、大きく株価が下落しました。しかし、私たちは逆に株式を買い増ししました。なぜなら、私たちは目先の株価ではなく、常に企業の本質的な価値を見て売買をしているからです。これは、私たちが自分たちの価値判断を大事にするとともに、長期で支えてくれるファンド仲間の存在があるからできることです。それらの結果、日本電産の経営の方々にも私たちを「長期投資家」として認識いただけていると感じています。
 
 企業の株価を追いかけるのではなく、未来の社会をイメージし、そこに必要となる企業の本来の価値に着目して投資をする。そういった一つ一つの判断の積み重ねが、結果として今のさわかみファンドのパフォーマンスに寄与しているのですね。今日は、さわかみファンドの方針が少しお客さまにお伝えできた気がします。ファンド仲間の皆さまにさわかみファンドのことをもっと知っていただいて、安心して託していただけたら嬉しいですね。