沢井製薬株式会社(4555)

信頼感ある高橋英樹さんが「なによりも患者さんのために」と同社CMで語り続けて14年。
薬効はもちろん、患者さんと日本の懐事情に貢献し続けている。

 処方箋を薬局に提出する時、どのくらいの人がジェネリック医薬品(以降、GE)を意識するだろうか。GEは先発医薬品に対する後発もので、前者と治療学的に同等であると厚労大臣から製造販売が承認されたものである。一般的に研究開発費が低く抑えられることから前者に比べて薬価が安い。年々増大する医療費を節減するため2007年からGEの使用促進を図った結果、当初35%未満だった「GE数量シェア」は2017年度上期末で68.8%に。さらに政府は2020年9月までに欧米並みの80%にする目標を立てた。同社は専業GEメーカーとしてこの政策に応え生産体制を強化してきた。同社の強みは多品種少量生産を低コストで回すコスト・リーダーシップ戦略とそこから生まれる安定供給の信頼である。また、GEの高付加価値製剤を生み出す高い製造技術も強みとしてあげられる。昨年5月、米Upsher-Smith Laboratories,LLCを買収。非上場ながら業界信頼の高い老舗GEメーカーで、患者視点でGEへのニーズを汲取り、ニッチなGEを創出する目利き力がある。患者想いの真摯な姿勢が同社と重なる。両社名が一つのブランドとして米国で認知される日が待ち遠しい。

【アナリスト 大澤 眞智子】