将来への夢貯金~心豊かな人と社会のために~

 ご縁の窓口で電話を受けていると、ファンドへの思いや期待、解約する理由などを、ありがたくもお話してくださる方がいらっしゃいます。今回ご紹介する渡辺様もその一人です。子育て支援を長い間続けてきて、もっと地域に役立つよう、任意団体から一般社団法人に変更され、その資金に充てるとのことでした。
「世の中のお役に立つための資金…さわかみ投信の理念にもつながり、お金の趣旨にかなっていると思い換金させていただきます。」
とお話され、とても感銘を受けました。ぜひファンド仲間の方々にも、「長期投資」の先にある「豊かな社会」について考えるきっかけになればと思いお話を伺いました。

保育士から子育てのプロへ
渡辺様は、公立保育園で保育士をされていました。保育園を退職された後も、中学・高等学校でスクールカウンセラーなど、子供に携わるお仕事をされる中で、「子供にとって本当に良いことは?」と、さまざまな視点から勉強を続けてこられ、それは海外にまで及びます。ドイツ、カナダ、ニュージーランドなど、国が違えば文化も違います。子育て環境や教育、国の取り組みについて学び、衝撃を受けたそうです。そこで出会ったのが、ニュージーランドで70余年の歴史をもつ「親たちによる子育ての場~プレイセンター」でした。「家族が一緒に成長する」という理念に共感して立ち上げたのが「プレイセンター小さな森」です。ここでは、子供たちが自発的に遊べる環境が用意され、母親が子供の教育者として学ぶことができます。
2008年6月、自宅を開放して始めたことが、今では地域の公共施設を借りて、子供の預かりだけでなく、子育ての相談や、母親の子育てについての勉強会、おもちゃの広場とプチ講座(玩具の選び方、与え方、遊ばせ方、その効果と扱い方について)など、活動を広げられています。

▲元気に遊んだあとは、みんなでテーブルを囲んで楽しいランチタイム♪

さわかみ投信との出会い
ずっと保育士をされてきて夫婦共働きだったため、お金について深く考える暇もなく、金銭のやり取りは銀行と郵便局の窓口しか知らなかったそうです。では、なぜ投資を始めたのでしょうか。
「銀行に就職した息子と共通の話題が欲しくて始めました。大手証券会社で投資信託や外貨を購入し、自分で運用するため、あらゆるところにアンテナを張り情報を集めた。」
とても好奇心が旺盛で、勉強熱心であることが伝わります。
その中で、2005年9月の朝日新聞に載っていた弊社の記事に出会います。そこで、創業者澤上篤人の理念に共感して、すぐに口座を開設されました。「長期投資を始めて、社会に貢献しているという満足感と、お金に働いてもらっているという安心感ができました。そのおかげで、やりたいことをやってこられたんです。」とおっしゃいます。お話を伺っていると、何事も思い立ったら迷わずすぐに行動に移される…そこには一貫した「世の中を良くしたい、豊かにしたい」という強い思いと信念が感じられました。

夢貯金~できることからコツコツと…
待機児童が大きな社会問題として取り上げられている昨今、増え続ける待機児童への取り組みは始まったばかりです。子育て問題には、介護をしながら子育てをする親、いじめで心を挫かれた子供、ゲーム依存の子供など、問題は山積みです。
「ささやかであるけれど、できることをコツコツと積み上げていけば、きっと良い未来が拓ける。そして、心豊かな子供たちが、豊かな社会を築いてくれるんです。」
と言い切る渡辺様には、子供たちと長く向き合ってきた中での確信があります。未来を切り拓くのは、自立した個人の「思い」と「行動」だということを、あらためて気づかされました。「プレイセンター小さな森」は、自立した人を育てる原点の場であるのかもしれません。
「一般社団法人になり、思った以上にお金がかかるけれど、子供たちのため、地域のお役に立つためです。子供たちや親たち…かかわる人たちが信頼し合い、安心して過ごせる環境の中で大切に育てられれば、人としてより良く成長してくれるはずです。やがて、この子供たちが成長し、次の社会の担い手になるのですから…だから、私が使うお金は将来への夢貯金なのです。」
まさに私たちさわかみ投信が目指す長期投資の姿です。
「さわかみファンド」を通じた長期投資は、何よりファンド仲間の方の財産づくりのためにあります。しかし、それに留まらず、それを出発点として、私たちはファンド仲間の方とともに、さらにその先を進みたいと考えております。それは、ファンド仲間の方の「夢」や「思い」を「長期投資」を通して実現することです。「豊かな社会」それはファンド仲間一人ひとりの人生が豊かになることだからです。

取材を終えて…
待機児童問題は、親が働くために子供を保育園に預けたいけれど、預けられないことが背景にあります。働く理由が経済的な理由であるならば、それこそお金に働いてもらい、じっくり子供と向き合って育児ができる環境をつくることのほうが、子供のため、豊かな社会のためには大切なのかもしれません。
私も1児の母として、いろいろな気づきが得られたとても有意義な時間でした。

左:渡辺様
右:直販部 山田


渡辺 金子様
公立保育園保育士、私立中学・高等学校スクールカウンセラー、公立保育園巡回相談員を経て、現在は、子育て相談・プレイセンタースーパーバイザー、おもちゃコンサルタントなどの資格を取得され、子育てのプロとして活動されています。