再生細胞薬の大きな可能性

 

サンバイオ株式会社
代表取締役社長
森 敬太様(左)
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弊社取締役最高投資責任者
草刈 貴弘 (左)

 

 

「サンバイオ」アメリカでの起業から日本での上場の経緯

草刈(以下草) 2001年にサンバイオを設立されましたが、どういった経緯で起業されたのでしょうか。

 これがきっかけだというものは特になく、ずっと以前から起業したいという想いがありました。働いていた会社を辞めて、大学時代の同級生の川西と、二人でなにか面白いビジネスをやろうということがきっかけでした。起業の時に決めたことは、二人ともバイオのバックグラウンドがあったのでバイオをやろうということ、そして、大きな社会貢献ができて、新しいカテゴリーを僕たちが作ったと言えることを目指そうということです。

そこから再生医療の分野、そして、脳神経へと領域を絞られていくわけですけれども、こちらはきっかけがあったのでしょうか。

 会社を設立して3ヶ月ぐらい何をしていこうかと精査していく中で、再生医療をしようというところに到達しました。その後は再生医療の最先端の研究をされている方にたくさんお会いしました。先生方の技術を使うことで、頭から足まですべての細胞をそろえることができるので、すべての細胞を対象とすることを考えたりもしました。しかし、薬を作ることは大変ですから、まずは一つの病気に絞ろうと決めました。
脳神経を選んだ理由は、技術的な観点では、免疫拒絶があると量産化した細胞は使えないために 、患者さん一人一人の細胞を使うことになり、どうしても小さなビジネスになってしまいます。それは先ほどお話しした、大きな社会貢献に合致しません。他家細胞でたくさんの患者に届けられないと、新しいカテゴリーを作ったことになりません。
脳神経であれば他家細胞を使えます(図1参照)。そして、慶應義塾大学で脊髄損傷の再生治療の研究をされていた岡野先生との出会いです。当時は他の研究者がやっとネズミで実験をして成功したという時に岡野先生は脊髄損傷のサルを治していて元気に動いていました。その映像を見た時、これだ!!と思いましたね。