再生細胞薬の大きな可能性

再生細胞薬SB623

9月22日の運用報告会で講演を行っていただきますが、そこでは外傷性脳損傷、脳梗塞の方の動画をお見せいただけると思います。実際に回復して車いすの方が立ち上がることができたり、話せなかった人が話せるようになったりという姿を見られて、やはり驚かれましたか。

 驚きでしたね。まだ早い段階のフェーズでしたので。安全性を確認できて、若干効果のヒントぐらいが取れればいいかと考えていたのですが、想定以上にはっきりした効果が出てきました。慢性期の脳梗塞は症状が固まっていて「6ヶ月あるいは何年もたった患者を治すなんて無理じゃないか、不可能じゃないか」と言われました。私たちは動物試験でうまくいっていたので、できると思っていましたけれども、これだけ早いタイミングでここまで明確なデータが出てきたのは非常に驚きでしたね。

SB623を投与された場合にもリハビリというのは必要なのでしょうか。例えば、半身不随のような場合、SB623が投与されると、ある日ふっと急に動けるようになるわけではないとは思うのですが。

 おそらく、リハビリをやると回復を助けると思いますね。リハビリだけだと限界があると思うのですが、薬を投与することで、患者さんの細胞の状態など、環境を整え、そこに患者さん自身のリハビリが合わさって回復していきます。

そうするとSB623のような薬の投与をしながら、リハビリに効果的なロボットなどと組み合わされるとより効果が出やすくなりそうですね。考えていたのはSB623を投与して、たとえばサイバーダインのロボットでサポートをする。50代60代の方でも脳梗塞で動けなくなる方は多くいらっしゃいます。その方たちが、もう一度仕事ができるようになれば、希望が持てるようになり、日本は変わっていくと思います。高齢になっても働く人、自分の足で歩ける人が増えて、元気に動ける期間が長くなると、空気が変わってくると思います。
 患者さんにもう一度社会復帰をしていただきたいと考えているので、仕事に行けるようになるというところまで貢献していきたいですね。リハビリと組み合わせる、そうですね、ロボットがない状態で治験をやってここまでよくなっているので、さらにロボットがサポートするとなると、よりよくなってきそうですね。面白いと思います。