経済的自立の後が問われる時代へ

「大学卒業後に約2年間南米のパラグアイに青年海外協力隊で行ったんです」という言葉から始まった今回のインタビュー。弊社の勉強会にお越しになるといつも穏やかな表情でニコニコとゆったりした雰囲気で聞いていらっしゃる。このような話が飛び出してくるとは思わなかったので、思わず「おもしろい!」とつぶやいてしまった。今回はそんな大口様をご紹介。


将来は家族で国際協力!
小学生の時にネパールの山奥に水の出ない村があることを知り、そこで井戸を掘りたいと思った。その後、井戸を掘るには技術が必要であることを知り、工業高専を経て大学の機械工学科に編入、さらなる技術や知識を習得。そして大学卒業後に青年海外協力隊としてパラグアイに赴任、現地の工業高校で実習や図学を教えた。
「現地では設備がすべて整っているわけではなく、自分で考え行動することが求められる。社会経験はなかったが、工業高専での実習経験が役立った。また、日本で育って日本で培った考え方がその国の経済の発展に役立てるということを知った」と語る大口様。
この経験で得た充実感と自信が、これから発展していく国で貢献したいという気持ちを強くさせた。このような大口様だからこそ、日本に帰国後、入社した会社で34歳の時にインド駐在に抜擢される。驚くべきは、その時点ですでにご家族で国際協力をしようという話になっていたことだ。「妻は、パラグアイに在住の日系二世。妻の両親は戦後移民でパラグアイに移住。青年海外協力隊で行った時に出会った」との話に思わず納得。
「65歳ぐらいまで働くとは思うが、その後かその前に国際協力を始めたい。具体的には、学校を建設するだけのプロジェクトではなく、継続的に運営するようなことをしたい。場所はアフリカもしくは中南米でやりたい、そのときに資金が必要となるので、そこに向かって運用している」その語りの中に強い意志を感じる。

左:直販部 大野 右:大口様

さわかみ投信との出会い
社会に出た時には奨学金を返していたので、家計は苦しかった。当時働いていた会社の経営状況が厳しく、靴下1足を買うのにも苦労していた。そこで出会ったのがロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん、貧乏父さん』。それまで稼いだお金は貯めておくものであって、投資で稼ぐのは悪いことだと思っていたが、お金に働いてもらうことが悪いことではないと知った。そこで、当時はまとまったお金がなかったので、証券会社で株式ミニ投資を始めた。ところがITバブル崩壊により株価が暴落。その時はまったく投資に関する知識がなかったので不安になった。
そんなときに出会ったのが日経マネーの弊社会長 澤上篤人の記事。それまでは、莫大なお金を儲けることが投資だと思っていた。この記事で気づかされたのは、いくらお金があったとしても一生に使えるお金は限られている。逆にお金に働いてもらうしっかりとした『しくみ』を自分で持っていれば、そんなに大金がなくても将来なんとかやっていけるということ。

早速自分でシミュレーションし、50歳の時に50万円の月収、50万ドルの資産を持つという計画を立てる。その後に開催された弊社会長の講演会にも参加。自分にもできる、何より自分がやりたいことができる、家族で国際協力ができるというのが、話を聞いてみて確信に変わる。これがインド駐在に行く前の話。海外赴任中は休眠口座にする必要があったので、帰国してからさわかみファンドの購入を開始、定期定額購入を利用している。必要な用途があったので一部換金をしたが、おかげ様で将来必要な資金については、今では、なんとかなりそうな感覚が持てるようになり、家族で挑戦していけるという気持ちになっている。
「さわかみ投信をやっていて良かったと思っている。将来資金の運用面でもそうだが、気持ちの面でもそう思う。世の中を元気にしよう!という企業に応援投資されているので安心できる」と語る穏やかな表情に、うれしさとともに頑張らねばと思った。

「皆さまのやりたい」を応援していきたい
一般生活者の財産づくりを長期運用でお手伝いさせていただく「さわかみファンド」。その結果としてファンド仲間の皆さまが経済的な自立をし、将来の不安がなくなった時にお金をどのように使うかを問われる時期が来るはず。さわかみ丸に乗船し長期投資の船旅を楽しんでいただいている間に考えてみるのが重要。我々さわかみ投信は世の中に必要な企業を応援する一方、皆さまの経済的自立をサポートすることにより、「ファンド仲間の皆さまのやりたい」を応援していきたい。

お客さま応対をしていると、今回登場していただいた大口様のような方と出会うことがある。弊社会長の澤上がよく言う「お先に失礼!」を体現されようとしている方だ。とはいえすべての方が「やりたい」ことを明確に持っているわけではなく、さわかみ丸に乗船することによりやりたいことに気づいていただき、さわかみファンドでそのサポートをできれば、世の中がおもしろくなっていくということを実感したインタビューであった。
インタビューの最後に「さわかみ投信に親近感を覚えたのが大野さんの登場なんです。モノづくりの現場では数円ではなく数銭単位でコストを削っており、そのような現場を知っている人が金融にいる。ものすごく親近感を持ちました」とおっしゃっていただきました。本当にありがたいことです。これからも頑張ります!

【直販部 大野】


大口 信一 様

製造業で働くエンジニア
長期投資歴:約15年
(ファンド仲間歴:6年)