Sawakami Asset Management Inc.

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今回ご紹介するファンド仲間は、私に「ファンド仲間」の存在のありがたさと投資家のあり方を教えてくださった山地純子様です。

こういう金融機関があるんだな

以前証券会社で働いていた頃、心身ともに厳しい売上げノルマの中に身を置いていた山地様は、「なにがなんでも、とにかく投資信託を売らなくてはならない」、「証券会社で働くということはそういうことで、それ以外はないのだ」と思っていらしたそうです。そのように一生懸命に働く毎日の中で、山地様はさわかみ投信に出会いました。
さわかみファンドが始まって間もない頃に、当時の社長である澤上篤人が高松で行った勉強会に山地様はご参加くださいました。さわかみ投信のことは全く知らなかったけど勉強だと思って参加されたそうです。会場に着いてまず思ったことは、「社長さんが話すのに、すごく広いセミナールームに5~6人しかお客さんが集まっていない。これで、いいのかな」ということ。営業下手なさわかみ投信の様子に、山地様は不思議に思われたことと思います。山地様の方が気にしてしまうほどガランとしたセミナールームだけど、当の澤上は全く気にしていない。それどころかすごく自信があって、必死に話す澤上篤人を見て、「お金持ちのためではなく、一般の人のための投信をやろうとしている熱意がすんなり心に入ってきた。こういう金融機関があるのだと、とても面白くて楽しい気持ちになった」と当時のことを楽しそうにお話くださいました。ガランとした中での熱気ある勉強会が余計に忘れ難い時間として山地様の印象に残ったことが、当社らしくもあり、本当にありがたいことだなと思いました。
お金の勉強をしていた山地様は、預貯金だけでは将来の生活が危ないと思っていらしたそうです。そのような時に再び、澤上篤人と現社長の澤上龍が行う勉強会に参加されました。山地様は当時、流行だった分配型の投資信託の購入を考えていたそうです。分配型であれば売れるような時勢の中、以前と変わらずに長期投資を真剣に伝えている姿に、山地様ご自身、投資信託を販売してきた経験から「このファンドなら安心してお金を預けられると思った。現龍社長がとってもラフな服装でだったのもさわかみは堅苦しくなくて面白いなって思ったよ」とおっしゃってくださいました。

忙しいから忘れたふり

「2006年から定期定額購入を始めたけど、しばらくして起きたリーマンショックによって評価損になってしまった。でも、さわかみ投信を信頼していたし、生活に支障がないお金で投資していたので、忘れたふりをして気にしないようにしていた。何より、毎日が忙しく自分の投資について気に留める余裕もなかった」と本当は相当に大変だったであろう当時のお仕事について笑ってお話くださいました。「定期定額購入を続けていたから、他の投資信託よりもいい結果になっているよ」。山地様が信頼してくださったおかげで結果的にさわかみファンドと理想的なお付き合いをしてくださったのかなと思います。

さわかみ投信に思うこと

「まとまったお金ができた時にさわかみファンドを買おうと思って電話したら、大野さんが親身に相談に乗ってくれて定期定額購入を勧めてくれたの。以前は証券会社で投資信託の販売ノルマの中にいたから、ファンド仲間のことを第一に考えて定期定額購入を勧めてくれた大野さんとさわかみ投信が信頼できると思えたんだよ。だから、勉強会や運用報告会にできるだけ参加して、熱意も考えも変わってないな、安心できるなと感じられることを大切にしている。さわかみファンドを売ろうとするあまり、急なこと、無理なことをして、さわかみファンドが変わってしまってほしくない。気にして見ているので、時代の流れの中で枝葉の部分が変わることはあっても、根本は変わらずに、いつまでも将来のために企業を応援して、たくさんの人の財産づくりをしていってほしい。次に下がったら、やっぱりスポットで買いたいな」とおっしゃってくださいました。ファンド仲間に、さわかみファンドを守ってほしいと思っていただけるなんて、作り手として、これ以上嬉しいことはありません。

山地様は根っからの投資家

山地様と初めてお会いしたのは、数年前の高松での勉強会で、私はプレゼンターの大野に同行していました。
勉強会後の懇親会が盛り上がり、すっかり楽しそうな大野に気を取られ、気がつくと翌日のセミナーのために乗る徳島行きの電車の発車時刻まで少ししか時間がありません。「荷物を持ってあげるから、小宮山さんはとにかく走って」。その日初めて会った私に山地様がおっしゃってくださいました。駅まで猛ダッシュで走って何とか間に合い、別れ難く電車に乗りました。当時、私はさわかみ投信に入社して5年くらい経っていたかと思いますが、長期投資を成り立たせている「ファンド仲間」という言葉がとても身にしみました。頭では理解したつもりだった「ファンド仲間」を私は駅まで慌てて走る間に実感したように思います。本当にもったいないほどのご厚意で、なぜ私にここまでしてくださったのか、長らく不思議ですらありました。
あれから何年も経ちますが、この時のことは忘れることができませんし私の大切なお守りです。今は山地様という損得抜きで人のために行動する方にお会いできたのだと思っています。日頃の仕事がファンド仲間の財産につながっていると自分の仕事を誇らしく思うことができましたし、この時のことがファンド仲間のために頑張ろうと思うきっかけとなり、今も私は当社で働いているのだと思います。
その時その時に、「これをやれば助かる人がいるのだな」とまっすぐに思い、まっすぐに行動できる人はそうそういないものだと思います。だからこそ山地様を尊敬しますし、お会いする度に、投資とはお金のことを超えて誰かや何かのために行動してしまうことなのだなと改めて考えさせられます。なぜ、そんなふうに人のために行動できるのですかと気になって聞いてみました。。「普通だよ。誰かが困っているならできることをしたいだけ。それだけだよ」。それができないものなんだよなぁと思いましたが、山地様がキラキラし過ぎていて言えませんでした。

背が高く細身でいらっしゃりながら趣味が水泳、マラソン、山登りとアクティブな山地様ですが、財産づくりを十分にしたら、心置きなく富士山への登山にチャレンジしたいとのこと。山地様のこれからのたくさんの挑戦を、さわかみ投信が少しでも応援させていただければ嬉しいです!
【管理部 小宮山】


山地 純子 様

超多忙の中だからこその長期目線で財産づくりを実践中。勉強会で出会った役職員ともすぐに打ち解けてしまうのは、誰にでもオープンで優しいお人柄だからだと思います。

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