Sawakami Asset Management Inc.

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140年以上の歴史を持つ紙の総合カンパニー、
グループ資源の最大活用で新しい付加価値を創出

 

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 紙の生産量で国内首位の同社が手掛ける事業は、ティッシュや紙おむつ等の生活用品から、自動車やスマホに使われる高機能フィルムまでと多岐に渡り、自社で磨いた製造技術を活かして紙以外の分野にも進出しています。また、国内市場の拡大が見込めないという危機感から、他社に先駆けて海外に進出してきました。内需型企業の代表選手と呼ばれる製紙業界各社の海外売上比率がおよそ0~10%であるのに対し、同社の比率は20%を超え、今期は30%近くまで高める計画です。同時にグループ資源の最大活用を促進し、紙の原材料となるパルプの生産販売や自家発電設備からの余剰電力の法人向け販売などを手掛けています。特に、大正時代から水力発電所を操業するなど長い歴史を持っていること、今年4月には社有林から伐採された間伐材を主燃料としたバイオマス発電所の運用を開始したことで、来年度から自由化される電力小売り事業への参入に高い注目が集まっています。厳しい経営環境下におかれても、紙を生産するというバリューチェーンの中から新しいビジネスを創出し企業価値を高め続ける同社の動向に目が離せません。

 

【運用調査部長 岡田 知之

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