Sawakami Asset Management Inc.

CONTENTS
# タグリスト

本年で8回目となりました「さわかみファンド」運用報告会2020を9月5日にオンラインにて実施いたしました。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から例年とは異なる形式での開催となりましたが、当日は約360 名のお客さまにご参加いただき、無事初のオンライン開催を乗り切ることができました。ご参加いただきました皆さまには、心より御礼申し上げます。
今回は、長期投資だよりの紙面にて当日の様子を写真や文章でお伝えするとともに、当日ご紹介できなかった質問への回答、ご参加いただいた皆さまからいただいたアンケートをご紹介させていただきます。

■当日の流れ・各プログラム紹介

【さわかみファンド第21期運用報告

毎年おなじみの運用報告ですが、今年は新しくファンドマネージャーに就任した坂本も加わりファンド仲間の皆さまからのQ&A に回答いたしました。バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの商社への投資といったホットな話題をはじめ、外部環境の変化やこれからの投資戦略など、さわかみファンドの運用方針についてお伝えしました。さわかみファンド第21期運用報告は、下記のリンクよりご視聴いただけますので、まだご覧になられていない方はぜひご視聴ください!

【第21期お客さま動向報告

運用状況の報告に加え、お客さまの動向や弊社の社会に対する取り組みをお伝えすることを目的に、本年より初開催となった第21期お客さま動向報告。当日は長期投資アンバサダー※に就任した泊さま・松本さまのご紹介や、本年リリースした“さわかみマイルアプリ”のご案内、またR&Iファンド大賞の受賞などについて報告いたしました。参加者からは「これからどのようにファンド仲間を増やしていくかが良く分かった」「コアなファンド仲間がいることに安堵した」という声をいただきました。

※長期投資アンバサダーとは、弊社およびさわかみファンドの理念を共有し、弊社公認でセミナーの設定・募集をしてくださる方々です。

【徹底討論

2025年のさわかみファンドの基準価額や日経平均株価、またドル/ 円のレートはどうなるか。マクロ環境を踏まえた今後の経済について、さわかみ投信の経営陣3人が討論しました。オンライン運用報告会で最も好評だったのが、この“徹底討論”です。参加者からは「世の中に悲観的になっていないところに刺激を受けた」「地方にいてもオンラインを通じて3人の運用に対する熱き想いを聞くことができた」など、非対面ながらも3人のさわかみファンドの運用に対する熱い想いを伝えることができました。

【オンライン懇親会

徹底討論終了後、オンラインでの大規模な懇親会を実施しました。Zoom のブレイクアウトルーム機能を用い、弊社社員2人とファンド仲間2~3名を部屋に分け、また懇親会全体の様子については特設ページ上で中継するという弊社初の試みでした。少人数での懇親会を通じ意見交換ができ、また懇親会の中継を通じて、参加者からは「会社訪問をしているようで楽しかった」という声をいただきました。


■Q&A

当日は特設ページにて数多くの質問をいただき、ライブ配信中にお答えさせていただきました。しかし、せっかくご投稿いただいたにも関わらず、時間の都合上お答えできなかった質問もたくさんありましたので、この紙面にていくつか回答させていただきたいと思います。他にも「質問したけれど返事がもらえていない」「こういう事を訊いてみたい」という方がいらっしゃいましたら、ぜひとも弊社ご縁の窓口までご連絡いただければと思います。

 

Q. コロナ禍であるのに日経平均株価が3月頃に戻っている状況です。そんなに経済活動が復興していないのに、このようないびつな状況はどのようにお考えでしょうか? 今後、さわかみファンドも下落する可能性もあるとおもいますがどのようにお考えでしょうか?
A. 各国の中央銀行による金融緩和、またコロナ禍の影響を大きく受けないIT関連株によって日経平均株価は大きく戻しています。最近では一部の米国株の人気によって、将来への期待が先行しがちな傾向が伺えます。それに対してさわかみファンドでは、期待ではなく企業の実態を重視して投資します。株価と実体経済が乖離する中で、私たちは、あくまでも企業価値を地道に調べ割安になっているときに投資をします。もちろん市場環境によってさわかみファンドの基準価額も上下する可能性がありますが、過去、私たちはITバブルやリーマンショックなどの下落相場を乗り越えてきました。経験を重ねるにつれ長期投資の考え方は洗練され、加えて暴落したタイミングで追加投資いただけるようなファンド仲間の存在も大きな力となっています。長期投資でもって財産形成をしていただける地盤は昔よりも強くなっていると自負しております。

 

Q. さわかみ投信の社員の方はさわかみファンドをお持ちなのですか?
A. 個人のことなので、正確に調べたわけではないですが、相当数の社員が保有しているようです。最近だと確定拠出年金を通じてさわかみファンドをつみたてている社員も増えています。また、相場が下落したタイミングでは、いつ買おうかという話題が社内を賑わせます。ファンド仲間から社員になったものも多く、社員全員さわかみファンドに対する情熱は高いレベルにあります。

 

Q. ウォーレンバフェットさんが日本の総合商社5社の株式約5% を取得されました。どういう狙いで取得されたと思いますか? 商社の今後に期待しての取得なのでしょうか?
A. 米国企業の株式のバリュエーションが高くなっていること、世界を見渡したときに安心して買え、かつバリュエーションも高くない日本の商社に目を付けたと考えられます。バークシャー・ハサウェイはコングロマリットで、特にエネルギーや資源への投資を積極的に行っています。業態として似た部分があるバークシャー・ハサウェイと商社が組むことで、シナジー効果が生まれることを見込んでいることも予想できます。バリュエーションが高い投資先企業が増えている中で、巨額の資金の投資先として配当利回りが高く、バフェット好みのバリュー株である商社に白羽の矢が立ったのではないかと考えています。

 

Q. さわかみファンドを購入したお金は投資先企業にどのような形で役に立っているのでしょうか? 投資先企業へ直接お金は入らないため(BS 上では金額が動かず、株主構成が変わるのみ)、ファンドを通して投資先に貢献しているイメージがつかめていません。
A. 仰る通り、さわかみファンドが投資した資金は直接企業の手元に入るわけではありません。企業経営者にとってみると、株主(オーナー)とは何かがあったときに従わざるを得ない強い存在です。長期的な企業価値向上を目指し、新しいことに挑戦しようとしても株主からの賛成がなければ実現はしないでしょう。さわかみファンドが投資(=応援)するということは、その企業のスタンスに賛同し一緒に歩むことへの意思表示となります。最近ある投資先企業から、パートナー株主として株主総会議案や資本政策に関する意見交換をしたいというお申し出がありました。これは、投資先企業にとってさわかみファンドが信頼されていることを表す証左だと思っています。


■ご参加いただいたお客さまの声

●コロナ禍での政府の迷走ぶりやネットでの誹謗中傷など、日々テレビで流されるネガティブに片寄ったニュースを見るにつけ、これから日本という国はどうなって行くんだろうかとどんよりとした気持ちになっていましたが、運用報告会で、地道に努力しながら、人びとの生活に役立つものを産み出している会社に投資し、そこから得た利益をまた社会に還元するというさわかみファンドの理念を改めて確認し、全てのコンテンツを見てみれば、日本もまだまだ捨てたものではないのかも、と思えました。

●運用報告会の場に足を運ぶのはなかなか難しく、オンラインでの開催はある意味有り難かったです。
内容的には難しい部分が多かったのですが。懇親会は面白い企画で、楽しめました!

●地方にいるので、これからもオンラインで参加できるとありがたいです。さわかみファンドを身近に感じられます。

●昨年、初めて参加した報告会とは異なり、限られた条件の下で開催ありがとうございました。遠方で開かれる報告会等も一方通行(動画配信のみ)でも良いので視聴できる機会が増えると、より一層、運営全般やファンド仲間を知ることの出来る機会が増えると思います。

●やはり例年の運用報告会の楽しさは格別だったというのが率直な感想です。ですが、限られた条件の中で、社員のみなさんがオンラインでの開催を模索してくださり、興味深いコンテンツを考えてくださったことに心よりお礼申し上げます。

●さわかみ投信とは10年以上のお付き合いですが、社員メンバーの層が厚くなってきていて、嬉しい。若手の方からお馴染みの方まで、社員が成長されてるのを見ると、安心できるし、自分も頑張ろう!という元気を頂いた。

●対面のよさも別にありますが、オンラインも良いと思います。懇談会でのやりとりはさわかみ投信をより身近に感じることができました。会ってお話するともっと緊張すると思います。また、会場への移動時間がないこと、ネットさえ繋がれば電車移動中でも視聴できることは参加する選択肢が増えるので良いと思います。来年以降もオンライン配信をしていただけるとありがたいです。


■最後に~

今回はオンラインでの開催ということもあり、約半数以上が首都圏以外からのご参加、という結果でした。運用報告会が全国の方からご関心いただいているイベントという結果を踏まえ、来年もし実地での開催ができましたら、リアルとオンラインの融合を図っていきたいと考えております。また、今後の課題としてさらなるコンテンツの拡充を目指し、さわかみファンドの哲学や投資先企業の魅力をたくさんお伝えできるよう尽力いたします。来年は、新型コロナウイルスの状況が落ち着きましたら、例年と同じように投資先企業を招き運用報告会を開催いたします。2021年9月18日(土)パシフィコ横浜にて開催を予定しておりますので、多くのお客さまのご来場を心よりお待ちしております。(運用報告会事務局 村瀬翔)

報告会の特別コンテンツを動画でご覧になりたい方は、こちらからご覧ください

関連記事
RELATED

「運用報告会」の他の記事
OTHER