Sawakami Asset Management Inc.

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今年で24 期目を迎えたさわかみファンド。社長の澤上と、CIO の黒島、取締役戦略室長の熊谷が「さわかみファンドの今後についてどのような未来を描いているのか」を、ざっくばらんに大いに語りました!
今回は2部構成の後半をお送りしますので、ぜひともご覧ください!

前半はこちらからお読みいただけます。

※当記事は「さわかみファンド」運用報告会2022 ONLINE にて行われた鼎談より抜粋しております。

熊谷(以下 熊) 世の中にはおよそ6,000 本のファンドがあると言われています。その中でさわかみファンドの強さはなんでしょうか。

▲取締役戦略室長 熊谷 幹樹

澤上(以下 澤) さわかみファンドの強さは“ ファンド仲間” です。運用会社がどれほど知識やテクニックがあっても、お客さまと一緒に歩めなければ運用はできません。どんなに良いと思う企業さんを「応援するぞ!」と意気込んでも、例えば暴落時、その株を買うためのお金がなければ動けません。私たちがすごくありがたいと思うのは、多くのファンド仲間が同じ想いで行動してくれることなのです。

 

黒島(以下 黒) 私のような産業アナリストが一つひとつ投資先企業の細かいところまで調査させていただいて、惚れ込んでしまうほど厳選したファンドがさわかみファンドです。そういうこだわりや思い入れのあるファンドだから23年間生き残ったのだと思います。
こだわって企業選別をすることは私たちの態度や覚悟にも影響します。市場が暴落した時、そこで勇気を持って買える。言うは易しですが、そんな簡単にできません。本当にその企業さんのことを信じていなければなりません。
そのためには徹底的に知る必要があり、そういうことをしてきた先輩方がさわかみファンドにはいた。そしてそのノウハウや精神が脈々と受け継がれ、これからも続けていく。そこを極めていかないと、さわかみ投信が100 年企業になれないじゃないですか。私たちがまず体現しないと長期投資を語れませんので、それぐらい本気で取組んでいます。

▲取締役最高投資責任者(CIO)兼 運用調査部長 黒島 光昭

 創業以来、アクティブファンドとして1本のファンドで運用し続けてきている。この意味と狙いを教えてください。

 

 私たちは金融市場と共に生きているわけではありません。アクティブファンドだからインデックスファンドだからとか、時代や相場に合わせてファンドを変えていくような煩雑さをお客さまに押し付けるのではなく、「財産形成の土台となる長期保有ファンドがあるから、仕事なり趣味なり、自分の人生に集中しよう」と安心していただくことが投資信託の存在意義だと考えています。したがって複数用意して様々なニーズに応えることよりも、誰でも信頼・期待いただける1本のファンドを磨き続けることに集中します。

もちろん運用の透明性をしっかり確保し、また投資しているプロセスを皆さまにも楽しんでいただきたく、月次レポートや長期投資だより、運用報告会などで私たちの考えや企業さんの姿を見ていただきたいと考えております。

 

 ファンド仲間の皆さまは未来に投資している投資家なので、さわかみファンドの未来をお二人がどのようにイメージしているのか教えてください。

 

 私は40 ~ 50 代で何度か転職していたときにお金のことがとても気になりました。お金がなくてやりたいことに挑戦できない人生は辛く寂しいと思います。いくつになっても挑戦したいと思うときに、金銭的制約なく挑戦できるような経済的自立や蓄えを持っていただけるような応援がしたいです。挑戦ができる面白い社会になったら、後の世代の人が「早く大人になりたい」「働きたい」と思うはずです。そんな世の中を皆さまと実現していきたいし、私も皆さまにそのように貢献したいと思います。

 

 この数年で生活意識は変化したと感じます。お金がすべての判断基準になるのではなく、同じスペックで同価格の商品A と商品B があったとき「少し地球に優しい商品A を選ぼう」といった環境や社会問題を考慮した行動をする消費者が増えてきています。同じように意味が伴う投資行動をすることはとても重要です。さわかみファンドは本当にこだわって投資先企業の未来を考え、その先にある社会を一緒に作ろうという能動的な参加型の投資です。そして直販ですから、いつでも近い距離で私たち、さわかみファンドを感じられると思います。黒島が言っていたように当ファンドは財産形成のお手伝いを通じて経済的な不安がなくなり、自立して堂々とかっこよく生きるという側面と、そのかっこいいの中に自分もその社会の一員なんだという当事者意識を持てるようになる参加型のファンドなのです。この2つがさわかみファンドが皆さまに提供できることだと考えております。

▲代表取締役社長 澤上 龍

 では第30 期運用報告会、つまり、さわかみファンドが30歳になったときはどうなっていると思いますか。

 

 ファンド仲間の皆さまを今の10 倍! 数字にこだわらず結果としてそれぐらいのご縁を持つことができたら、こんな幸せなことはありません。そして面白い物語が描ける7年後(2029 年)になれたらいいなと思っています。

 

 さわかみファンドは皆さまと共に日本の経済や社会を明るくするファンドでありたい。ですので、私たちは上を目指したいです。100万人は日本の人口の約1% で、その方々が未来に対して能動的に活動する投資家になっている。お金の問題が多少なりとも解消されてかっこよく生きている。すごいことだと思います。そのためには結果を出していく必要があるので、やみくもに顧客を求めるのではなく、仲間たる皆さまとの歩みを100万人規模にしていきたいです。そして叶うものなら、企業や皆さまとの関係が深まる中で「あの頃はこんなことを言っていたけど、未来はここまで変えられた。皆でこういう風にできた。じゃあ次はここに行こう」と語りあえるファンドになりたい。日本の未来を面白くするんだ、と行動し続ける器でありたいと思っています。

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