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かつて企業の水処理の研究者だったころ、隣のチームが摩訶不思議な水の活用に取り組んでいました。水を374 ℃以上かつ218気圧以上の状態にすると、液体(水)と気体(水蒸気)の区別がつかない状態になるのです。この状態を超臨界状態と言います。直感で「高温高圧の凄まじい熱エネルギーを持つ水」と感じませんか?実は超臨界状態の水が天然の状態で我が国の地下に貯まっています。海洋プレートの境界のマグマ→地上に向けて年に数cm上昇→地表から3~6kmで上昇停止→100万年かけて冷却。最近の研究によって、上昇が停止した浅部マグマ溜りの一番上の部分に超臨界状態の流体(水)が閉じ込められているらしい。この超臨界水のパワーを次世代地熱発電に活用しようという技術が「超臨界地熱発電」といって火山国ではホットな話題なのです。従来法の地熱発電が2㎞ほどの深さから水蒸気を取り出して発電するのに比べ抜本的に発電量が増えるのです。研究者の皆さんが地道に収集された地質データをAIで演算して地下を可視化することで、超臨界水の位置をかなりの確度で特定し掘削コストを大幅削減。早ければ26 〜 27年度に掘削などの調査開始とのこと。バラ色の地下熱資源に注目です。

 

【取締役最高投資責任者 黒島 光昭】

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