
「毎日の生活費で精一杯で、貯金もできない。投資なんて無理」
これは私の母国タイでもよく聞く言葉です。確かに、生活費やローン、仕送りで給料はすぐになくなり、投資する余裕なんてないことが現実です。でも、だからこそ伝えたいことがあります。
「投資できない」のではなく、「投資を知らなかっただけ」
「投資なんて無理」と感じる人が多いのは、能力の問題ではなく、そもそも投資が自分の生活に関係あるものだと知らなかったからではないでしょうか。タイでは、「お金とのつき合い方」や「投資の考え方」のような学ぶ機会が少なく、「投資=お金持ちのもの、危険なもの」と思われがちです。でも、さわかみ投信で働く中で、少しずつ気づいてきました。長期投資とは、「未来を育てるもの」でもあるということです。
田舎での暮らしが教えてくれたこと
「長期投資でどんな社会をつくりたいですか?」と問われ、正直すぐには答えられませんでしたが、自分の原点である“実家の農業”を思い出す中、少しずつ答えが見えてきました。私はタイの田舎で育ち、家族は農業を営んでいます。でも農業の現実は厳しく、収入は不安定。市場価格の変動や気候リスクにさらされ、多くの農家が借金を抱えています。まじめに働いても報われない現実。タイには小さな農家が多く、彼らを支える仕組みはまだ整っていません。
長期投資という考え方が広がれば?
タイでは、農業に対する国の支援はまだ十分とは言えず。だからこそ、長い目で地域を支える投資家の存在が、もっと注目されるべきです。「今は利益が出なくても、未来を支えたい」と思う長期投資家が増えれば、まじめに働く農家や地域企業を応援する文化が生まれると思います。
長期投資は「生き方の選択肢」を広げるもの
長期投資とは、「目先の利益」ではなく、「5年後、10年後の自分や社会をどうしたいか」を考えること。たとえ今は投資ができなくても、その考え方を知ることが、人生や働き方の選択肢を広げてくれます。
最後に、私たちさわかみ投信が目指しているのは、「投資できる人」を増やすことではありません。「未来に希望を持てる人」を増やすことです。希望を持つ人が増えれば、たとえ今すぐ投資できなくても、社会は少しずつ変わっていくと信じています。そして、日本社会だけではありません。さわかみタイランドを第一歩として、「未来について考える人」が世界中に増えていってほしいのです。国や文化は違っても、「未来を信じる力」はきっと共通するものでしょう。すでに長期投資に取り組んでいる日本のファンド仲間の皆さまは、まさにその力を持っている方々だと私は思います。これから投資を学ぼうとする人にとって、皆さまの存在は長期投資の良いお手本です。どうかこれからも、「未来に希望を持つ仲間」として、温かく見守り、応援していただけたら嬉しいです。
皆さまと一緒に、“おもしろい未来”をつくりましょう。
◇ゲーム(ルーデット チュターティップ)◇
ゲームが好きなわけではありませんが、【ゲーム】と申します。タイ出身で、海外で挑戦したいという思いから来日しました。人生経験のひとつとして、日本で楽しく過ごしています。また、投資業界については何も知りませんでしたが、「知りたい」という思いから、さわかみ投信に入社しました。今年中にタイの子会社へ異動する予定なので、引き続き頑張りたいと思います。







