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10月8日ノーベル化学賞の発表がありました。旧知の方々からメールがあり「黒ちゃん、15年前にプレゼンしていた北川先生の多孔性金属錯体、ほんとにノーベル賞だね!」にニヤリとしました。私は元研究者で1990年代の後半にある素材を探していました。ガスを仕分ける素材です。微生物を使って廃棄物を分解し発生するバイオガスを燃料にして発電していましたが、微生物はしっかり可愛がればガスを造ってくれます。しかし実業として難しいのは、バイオガス中のメタン成分を精製し燃焼効率を上げて、廃棄物リサイクル全体のおカネの収支をプラスにすることでした。そんな都合の良いガスの仕分け剤が無いものかと論文を読みまくっていました。そんなこんなで20年、公的研究機関に勤務していた時には北川先生ご本人にもお会いして、国を代表する技術として研究営業したこともありました。残念ですが将来価値に本当に気づいてくれたのはベルギーの有名企業だったのですが…。次の10年で炭酸ガスを空気中から回収するのが一般的になり、それを多孔性金属錯体の小さな穴の中の触媒反応で燃料に変化させるかもしれませんね。バラ色の妄想がノーベル賞を経てさらにワクワクさせてくれます。

【取締役最高投資責任者 黒島 光昭】

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