
10月24日(金)、投資先企業である株式会社タダノ(以下、同社)の香西工場を、ファンド仲間26名と共に訪問しました。遠方からも多くの方にご参加いただきました。当日は晴天に恵まれ、青い空と白い雲のコントラストが、同社クレーンのカラーを思わせる一日でした。
同社は香川県高松市に本社を構え、創業106年を迎えるクレーンメーカーです。中でも「ラフテレーンクレーン」と呼ばれる、荒れた地形でも自走できる移動式クレーンの製造・販売に強みを持ちます。
同社の製品は、私たちの生活を陰で支えており、街中のインフラ工事はもちろん、風力発電の風車の組立など幅広い分野で活躍しています。海外売上高比率は68%と高く、海外でも安全性と品質の高さが評価されています。
組立工場の見学
ツアー前半では、同社の概要説明を受けたのち、組立工場の現場を見学しました。組立工程はクレーンのキャリア部から始まり、車体にエンジンやタイヤを取り付け、その上に操縦席や旋回台、最後にブームを搭載して完成します。
大型クレーンの組立でありながら、各所にセンサーを使った緻密な管理が行われており、スマート工場としての進化を感じました。
EVOLTの見学
続いて、世界初の電動ラフテレーンクレーン「EVOLT」を見学しました。従来のディーゼルエンジンを搭載したクレーンとの比較では、その動作音に関して明らかな違いがありました。ディーゼル車は104dBに対し、EVOLTは94dB、人の耳では体感的に半分ほどの静かさに感じられます。この静音性が街中での作業や夜間工事では大きなメリットとなります。技術革新による環境対応への取り組みを目の当たりにしました。
対談の風景
ツアー後半では、同社代表取締役社長・CEO氏家様と当社の最高投資責任者・黒島による対談が行われました。テーマは同社製品のグローバルでの位置づけから、欧州製造業の課題と未来、さらには人口問題に発展し、多面的なテーマについてお話しいただきました。
氏家社長からは「タダノの高松を起点とした人財育成と世界展開が、結果的に日本のためになる」という強い思いが語られ、ファンド仲間も熱心に耳を傾けていました。
一方、黒島からは「衣・食・住」の“住”において同社が果たす社会的意義、そしてさわかみファンドが同社を組み入れている理由について、参加者の皆さまにお伝えすることができました。
結びに代えて
私は、投資家が日本企業の技術に誇りを持ち、その企業への投資を通じて関わる関係性が広がっていくことで、より良い社会が築かれていくと信じております。今回、そのようなツアーを開催できましたことを大変嬉しく思い、心よりファンド仲間の皆さま、そして同社の皆さまに御礼申し上げます。
【運用調査部 新野 栄一】
~ツアーの流れ~
■13:30 会社説明およびツアー概要説明

■組立工場見学

組立ラインに流れている機種と作業者の状況がリアルタイムに見える化されており驚きました。

全長200mの組立ラインを上から見下ろす見学ルートでした。奥に組立前の巨大なブームの部品が見えます。

組み上がったブームを車体に慎重に取り付けていました。
■「EVOLT」見学


展示場にて、世界初の電動ラフテレーンクレーン「EVOLT」eGR-250Nの実機デモ。 ディーゼルエンジン搭載クレーンと比較して、とても音が静かでした!

普段見ることのできないクレーン車の操縦席まで見せていただけました。
■15:30 株式会社タダノ 氏家社長 ×当社黒島によるトークセッション

(左)さわかみ投信株式会社 取締役最高投資責任者 黒島 光昭 /(右)株式会社タダノ 代表取締役社長・CEO 氏家 俊明 様

参加者様の声
●製品・製造・トークセッションと見所が多いツアーでした。今後とも良い企業様を見せていただく機会を作っていただけるとありがたいです。ありがとうございました。
●これからも日本のモノ作りの技術・ワザを若い人に継承してほしい。今回の工場見学を通じて、タダノの安全への取り組み姿勢を垣間見ることができた。
●車両関係の工場は、騒音や埃っぽい臭さが甚だしいと予想していたが、全くそうではなく驚いた。
●IR情報だけを読むのでは内情がよくわからないが、今回の訪問でその一端が分かった気がしたので、大変良かったです。
●重機のメーカーとしては存じていましたが、事業のグローバルな展開についての知見は不十分でその点の印象は改められました。見学会の段取りの端々にもグローバルに展開されている企業の雰囲気が感じられました。
●人生で初めて飛行機に乗って工場見学をさせて頂きました。東京では沢山のクレーン車をみるのですが、建物を建てているな、くらいにしか認識できていなかったのですが…実際にお話を聞くことで苦労されていることや改善されていること、働いている方達の視点や働く姿をみせて頂くことで、親近感を持つことができました。






