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今回は「株式会社ソーシャルキャピタル・プロダクション(以下、SCP)」をご紹介します。2010年3月創業(代表:澤上龍)でさわかみグループ内では二社目の事業会社、位置づけとしては「さわかみ投信」の弟となります。SCPはかなり広範囲に事業展開をしており、本紙で全てを紹介するのは難しい状況です。したがいまして代表的な事業のみ記載いたします。

 

富士山を銀塩フィルムで撮り続けるアマチュア写真家集団の夢は海外での写真展。既に仕事を引退した二十数名の彼らは、日本が誇る富士の一枚を撮ろうと大変な苦労を重ねていた。年金収入から活動費を捻出するも、大きなサイズの写真の現像だけで一枚数万円もかかる。しかしそのような想いと労力の結果、彼らの写真は二科展に出展するほどに…ある日、冒頭の彼らの夢が風に乗ってSCPに届き、「さわかみ財団」と協力して日系人の多いハワイで手作りの写真展を開催いたしました。想いに集まった多くの方にご協力いただいて。同じ時期、ハワイ州政府がツーリズムを見直していたようです。ブランド品ではなく、ハワイの宝である常夏を求める観光客を増やしたいと。買い物客だけでは観光を生業とするハワイ経済に持続性を与えられません。不思議な縁で、文化事業をたまたま開催したSCPに声がかかり、結果的にSCPがハワイ州観光局の日本の器を提供するに至りました。さわかみグループオフィスに観光局があるのもそれが理由です。
甲状腺ガンに侵され、歌声を失ったテノール歌手が舞台復帰。医学的にもあり得ない奇跡であり、その奇跡の裏には絶対に諦めない心と信じて共に歩む仲間がいた…このような実話を応援していた折、奇跡の実話を映画にしないかと声がかかりました。SCPは映画素人でしたが、素晴らしい実話を多くの方に届ける術として映画は最適だと思い挑戦しました。映画を観た方が、奇跡は共に歩む仲間と信念があれば起こせるものだと知って欲しいと願い。そして映画「ザ・テノール」は2014年に全国上映され、更に現在は映画を超えて様々な動きが出始めております。

 

バラバラに見える事業展開の軸には、人と人との繋がりや信頼関係が社会を良くするという理念があります。上記二つの例も縁が紡いでくれた結果です。またバラバラに見える事業も、本質を追求していけば必ず一つに重なっていくのです。社名のソーシャルキャピタル・プロダクションは、社会的資本を創造していきたいという思いでつけました。多くの、そして様々な分野の方々が活躍されていますが、一つ一つが良縁で結ばれたら面白い社会になるだろうと日々励んでおります。【代表取締役社長 澤上 龍】

※本欄は、さわかみグループ各社の活動をご紹介するものであり、さわかみグループ各社が提供するサービスや商品の販売・勧誘を目的とするものではありません。

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