澁谷工業株式会社(6340)

酒類・飲料充填プラント国内最大手、世界先端の無菌充填技術
自動細胞培養ロボットやバイオ3Dプリンターで再生医療に進出

1953年に一升瓶の2連式自動洗瓶機のヒットから始まった同社は、全国の酒造メーカーに省力化を実現するカスタムオーダーの受注生産によるターンキービジネスを展開する。保守サービスも受託顧客と一体化し、飲料ボトリング装置の国内シェアは6割以上。受注から出荷まで予定原価を責任部署別に社内横断の情報共有で連携して、予実原価管理を着実に実行し黒字採算を確保する経営ノウハウを蓄積している。
柑橘選果機などの農業設備、医療機器ではニプロ向け透析機器で長年の実績がある。リーマンショック後の堅実経営から業容拡大を目指す「上げ潮戦略」で、他社の追随を許さないダントツ製品の開発で新事業に取り組んでいる。
2013年4月からは再生医療プロジェクト部を立ち上げ、山口大学医学部の肝硬変の肝臓再生療法のためのロボット細胞培養システムを納入、共同研究による治験を2020年3月に開始する目標。
バイオ3Dプリンターは佐賀大学中山教授開発による剣山方式で細胞塊を立体的に培養でき、再生細胞の生存率が高い特徴がある。骨軟骨や血管再生のプラットフォーム技術をサイフューズ社に提供中。

【シニアアナリスト 歌代 洋子】