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リオネット補聴器で知られる日本No.1シェアの補聴器メーカー
難聴が認知症の危険因子の1つと認識されてから注目度は年々上昇

1944年、(一財)小林理学研究所を母体に創立。社名の「リオン」は同研究所の研究テーマである「理学」と「音響学」の頭文字の音をカナ表記したものです。同研究所の高い技術力は太平洋戦争中に対潜水艦防衛用の水中聴音機に活用され、戦後は社会貢献として1948年に日本初の量産型補聴器を、1952年には聴力検査機器を開発・製造販売し、聴力関連の医療機器事業へ発展しました。他に騒音・振動計を扱う環境機器事業や成長著しい微粒子計測器事業があります。
主力製品の補聴器では多くの日本初・世界初を創出。例えば2017年には耳穴に機器を装着したくない/装着困難な人に有効な世界初の軟骨伝導補聴器を開発しました。WHOは難聴と認知機能低下の因果関係を重く捉え、聴力を生涯好適に保つ政策を同盟国に求めています。同社は装用者の生活環境やスタイルを把握し最適な補聴器を目指して何度でも無料の調整を行うため高い顧客満足度を得ながら、WHOの要求にも応えています。日本の補聴器使用率は約14%、他の先進国の30~40%を大きく下回ります。最近医師の推奨姿勢が後押しし、高性能な同社製品に益々注目が集まると期待しています。

【アナリスト 大澤 眞智子】

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