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~創業期メンバーが語る これからのさわかみ~
創業期に新卒で入社し退職した熊谷が、2020年11月、8年ぶりに取締役として復帰しました。さわかみ投信はこれから何を目指そうとしているのか? 創業期メンバーの2名に直撃インタビュー!

2020年のさわかみ投信は、どういう年になりましたか?

澤上 経営面では2020年を「攻める組織に変える」ことを念頭に、おおむね予定通り進められたと思っています。代表的な例は人事面・組織面での変革ですね。「良いことをしている」という自己満足に陥るのではなく、ファンド仲間の皆さまの期待と信頼にしっかり応えつつも、世の中におもしろいと感じてもらえる活動を着実にし続けて結果を残さないといけない。そのため、これまで以上にスピードを上げていけるような体制を目指し、内部に変革を起こしました。これは2019年頃から内に秘めていたことでしたが、新型コロナウイルスの影響で「感謝祭」などのイベントが軒並み中止となったことから、その分の時間を社内の構造改革に使えたという面もあります。

熊谷 自身の話になりますが、さわかみ投信を8年前に離れ、その後、国内外で事業会社の経営を担い順調に成長させてきました。しかし人の動きを伴うサービス業のためコロナによって2020年は大きな打撃を受け、資金面や経営戦略の立て直しなど、経営として学びの大きい年でしたね。その影響から、さわかみ投信への復帰は予定より半年遅くなり昨年11月となりました。戻ってきてさわかみ投信を改めて見返すと、この規模にまで成長していながら、経営理念はぶれておらず本当に頼もしく感じています。


さきほど、スピードを上げるとありましたが、2019年頃といえば、さわかみファンドの運用20周年の節目でした。何か変化があったのでしょうか。

澤上 創業から20年、私たちは変わらず必死に長期投資を広めてきましたが、もっとハングリーに取り組めたのではないかと反省もしています。つまり、満足できる結果を残せていないことが変化を求めた理由です。実際、世間での投資・資産運用のすそ野は広がってきました。しかし社会全体としての大きな変化はまさにこれから起きると考えています。よって、その渦中にいる私たちが何を目指すのか改めて見据え、行動できる組織になっている必要があるのです。そのような組織になるためには、経営が更に進化しなければならないと考え、社内変革を起こすこのタイミングで熊谷を呼び戻しました。創業期の会社が赤字だった頃、さわかみファンドを創り上げていく中で熊谷とは相当議論を重ねてきた背景もあり、彼との議論では論点や思考が素早く理解できたという背景もあります。取締役の草刈、そして熊谷同様に新任の水上と合わせて経営を強固なものにし、全社一丸となって猛ダッシュを始めます。

熊谷 聞かれてないけど私にも答えさせて(笑)! これまで自身が経営してきた事業において若い世代とかかわることが多く、投資はおろか金融全体に対するリテラシーを高めていく必要性を常々感じていたんです。社会保障費は増える一方であり、消費税増税など、これからの若者には今以上に重しが増える。自身の「日本を元気にしたい」という想いからも、人が元気でいることがとても重要であり、そのためにも将来の不安を解消する安心安全な投資信託の存在は必須だと考えています。そこでのさわかみ投信が果たすべき役割は大きい。そして、このことは同様に高齢化するアジア諸国の未来に対する布石ともなると思っています。


熊谷さんは相変わらず熱量がすごいですね! 龍社長が熊谷さんを呼び戻されたのはそういったパワーを会社に取り込みたいという意思でしょうか?

澤上 あと大酒飲みってところもね(笑)。仕事も遊びも本気ってのは大切! 正しく答えるならば、そもそも私たちが目指している方向を彼がよく理解していること、それに加えて発想がとても柔軟で、結果に対して真剣に向き合う姿勢を素晴らしいと感じているからかな。


熊谷さんは龍社長のことをどのように見ていますか?

熊谷 再会のきっかけは龍社長が2019年に出版した「儲けない勇気(幻冬舎)」でした。それから定期的に会う機会ができ、経営者としてまた一段と成長したと感じましたね。以前から頭の回転が速く、先ほど出たように少し話せば互いの意図が理解でき、目指す方向の親和性もあり、ビジネスパートナーとしてまた一緒に走りたいと思っていたんです。


今また力を合わせることになりましたが、社会に対して何を思い、どのようにさわかみ投信を変化させていこうと考えていますか?

澤上 社会も金融機関も大きな変革の時に来ています。昨今、資産運用を始める人は増えましたが、つみたてNISAなど息の長い投資もあれば、コロナ渦ではリモートワークという時間を利用し短期的な利益を求める投資も…。金融商品や制度が複雑化している今、一般的には多様化する顧客の目的すべてに応えようとするのが業界のあるべき姿のように映ると思います。しかしそれは私たちの目指すあり方ではないのです。「さわかみファンドがあれば大丈夫」と言っていただけるリーダーシップを世の中は求めているのではないでしょうか? 想いに共感でき、単純で分かりやすく、そして運用成績も良いのでずっと安心して任せるからね…そういう存在を目指したいです。

熊谷 さわかみ投信は20年前に、ファンド仲間の財産づくりをお手伝いしようと販売手数料ゼロで、また証券会社の販売方針に振り回されぬよう独立系かつ直接販売というスタイルでスタートした会社です。そして創業者である澤上篤人の長期投資を広めたいという志に共感した方や会社が増え今があります。現代では販売手数料がゼロというのは珍しいことでもなく、独立系直販会社も増え、さわかみ投信自体は表面的にはユニークさが消えているように見える。フィンテックの動きもあり社会では色々な投資が有象無象の状態ですが、本来は身近でシンプルかつ簡単に理解できることが重要なので、そういった点を追求していきたいと考えています。


具体的に今後の取り組みや目指している先(姿)を教えてください。

澤上 まずは大きな話から…。カッコいい大人があふれる日本にしたい。夢を諦める、生活のために嫌いな仕事をする、家族との時間を犠牲にする…そんなの辛いですよね。志や生き様を大切に自立して堂々と生きる大人が増えれば、子供たちも憧れ真似すると思うのです。そして、それこそが金融教育の根底になると思うのです。そのために、私たちは皆さまの財産形成のお手伝いをさせていただいております。また、お金や時間の使い方すべてが未来を育むという思想、未来を応援するというのが長期投資です。お金の不安から解消されれば、そういった未来志向の大人が増えるでしょう。私たちが実践する長期投資が、日本においてそういった文化へと昇華していくことも目指しています。今、さわかみファンドには約12万名のファンド仲間がいらっしゃいます。その「仲間の数」を100万人にしようという目標を2019年1月に掲げました。国民の約1%がカッコいい大人として存在し、その輪が広がっていけば、日本は必ず素晴らしい国になるだろうと確信しています。


では、小さなこととは何でしょうか?

澤上 現実的に100万人の口座管理を少人数で受け入れられる体制づくりです。そのために、業務オペレーションを単純化しなければなりません。そこで生まれた時間・余力を、運用成績の向上、皆さまとお会いする時間に充てていきたいです。皆さまが、30年でも40年でも安心して任せていただけるファンドにしていくこと…そもそも投資信託の本意は信じて託していただける1本のファンドを磨き続けることですからね。


100万人を目指すなら澤上篤人会長に従来通りスポークスマンとして立ってもらった方が認知が広がると思いますが、そこはどのようにお考えでしょうか。

熊谷 昔と同じことをやっていてもいいわけではない。強い変革へのパワーが必要です。長期でファンド仲間の皆さまの財産を育てていくならば、当然、会社経営も長期で応えられる体制にするのは当然なことだと考えています。

澤上 長期で考えれば、世代交代は避けて通れません。創業者ではなく、実力を蓄積しつつある現役社員を世の中に見ていただきたいと思っています。そして私たち自身が創業者に甘えてはいけない、そういうことだと思います。


最後に、お2人が考えるさわかみ投信の強みについて教えてください。

熊谷 オーナー企業という点ですね。四半期ごとの決算においても、暴落時においても、外部株主の意向を気にすることなく、長期投資・長期運用の考え方を貫くことができる。世界の金融の歴史を紐解くと、やはりオーナー企業の存在感は大きいです。オーナー企業と長期投資はそれほどにも親和性が高く、ファンド仲間にとっても安心できる点です。もう一つは、長期投資を謳う上で、実際に先駆者として20年以上に亘り長期投資を実践してきたという事実があります。

澤上 まずは、ファンド仲間に恵まれている点。これは極めてありがたいと感じています。リーマン・ショック時、多くの投資家は市場から資金を回収し去っていった中、ファンド仲間の皆さまはさわかみファンドへ資金を果敢に投入してくださり、皆さまと二人三脚で運用することができました。これは、運用成績を出していくためにもとても重要なことです。また、企業の本質を見、同時に経済にお金をまわすという社会性にも共感いただいている方々です。つまり、先ほどのカッコいい大人が多くいるということです。次に、社員に恵まれている点。私を含め、まだまだ知識や経験を積む努力は必要ですが、ファンド仲間や社会の役に立ちたいと真剣に考える社員ばかりです。そのため経営理念を会社全体で体現することができます。そして最後に、引き続き変革を求められる金融業界に発展余地や可能性が大きいこと。そのようなタイミングで挑戦ができること…天地人が揃っており、あとは努力次第という追い風の中にいることが、さわかみ投信の強みです。さわかみファンド20年の歴史・実績、そこで培った投資先企業やファンド仲間との信頼関係、その素晴らしい財産を生かし、刷新した新体制で未来に挑戦していくので、楽しみにしていてください。

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