
ルレ・エ・シャトーという組織をご存知だろうか? 世界の食や旅に興味のある方なら、一度はこの名前を見聞きしたことがあるのではないだろうか。世界で約580の加盟宿泊施設とレストランがあるこの団体は、その入会基準の厳しさで知られており、覆面審査では約500項目にも上る審査基準がチェックされると言われている。原則として独立系で家族経営の施設にしか入会の門戸が開かれていない点が興味深い。一時的な賑わいや儲けではなく、永続的に質の高いサービスを提供していくには、独立資本であることが重要と考える点は、世代を超えた資産運用を提唱する当社の考えにも通じるところがあり、示唆に富んでいる。
このルレ・エ・シャトー、日本では箱根の強羅花壇や修善寺のあさば、鹿児島の天空の森など、本当にいつかは泊まってみたい憧れの13の宿泊施設と7つのレストランだけが加盟を許されているが、先日、結婚19周年のお祝いに、そのうちの一つのレストランを訪れた。このクラスのレストランなので、当然、料理や内装も素晴らしかったが、目を瞠ったのは人であった。各サービスを担当されるスタッフの方の対応は柔らかい印象を受けるにも関わらず、自信と誇りを感じさせる凛としたもので、私のような場違いな小市民でも非常に居心地の良い時間を過ごすことができた。本当に申し訳ないが、妻が「なんかここ、さわかみっぽいよね」と感じたことも影響しているかもしれない。
コースも終わりエスプレッソを飲んでいると、ギャルソンの方が私の耳元で「西島さんですよね?」と。てっきり顔出ししていない私のグルメインスタのフォロワーか!?と思ったが、「もう、さわかみさんには20年以上お世話になっています」とのこと。なんと、サービスされていたのはファンド仲間の方だったのである。私たちは「本格的な長期投資で世の中をおもしろくしていこう」という経営理念でファンド仲間の方の資産形成のお手伝いをさせていただいているが、まさかこんなところで出会うとは。非常に高い理念と哲学を持つレストランのスタッフの方に選ばれていると知った緊張感からか、訪れた時よりお店を後にする時の方が、何だか背筋がシャキッと伸びた気がした。
【確定拠出年金部長 西島 国太郎】




