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昨年不漁が続いていたスルメイカやサンマが記録的な豊漁という報道が相次いだと思ったら、暮れにはカキやホタテが記録的な不漁という報せが。北海道では、サケが不漁な一方でブリが豊漁となるなど、地上に限らず、水面下で様々なことが起こっているようだ。

さて、ブリと言えば、稚魚から成魚にかけて呼び名が変わる出世魚として有名である。関東ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリという具合に名前が変化する。成魚になるにつれて脂がしっかり乗り濃厚な味わいとなるため高値で取引される。ブリに隠れてあまり知られていないが、江戸前の鮨ネタで人気のコハダも出世魚の一つだ。しかし、このコハダがブリと違うのは、一番小さな初夏のシンコの人気が高く、コハダ、コノシロと成長するにつれ、身が硬くなり、小骨も増え価値が下がるため、巷間、逆出世魚と呼ばれている。
ブリとコノシロという出世魚の話は、まさに当社の職場精神の一つである「頭や心にぜい肉をつけない」を想起させる。誰もがブリのように社会的評価を上げたい。しかし、会社員として重ねた年月で頭に贅肉がつき、思考が固くなり、世の中の変化に対応できずに価値が下がる。まさに、私のように凝り固まった中年会社員そのものだ。扱いづらいコノシロだが旨みは強い。だから、酢につけて骨を柔らかくしたり、包丁を入れて骨切りをするなど、ひと手間かけてやると食材として格段に良いモノになる。中年男性もコノシロのように工夫次第で良いモノになれないだろうか? 職場精神はこう続く、「いつも『おかげ様で』『ありがたいことだ』を、心に念じつつ、仕事や人生に真剣勝負を挑み続ける。」

私たち人間は、自分の力だけで大きくなったと思いがちだ。その傲慢さと権力が合わさることで、自己中心的な尺度が生まれ不正を生む温床となる。先日、ファンドの純資産が一時5,000億円を超えたが、そのお金をお預かりする組織として恥ずかしくないか、社員一人ひとりが常に自問し、感謝の気持ちを忘れずに、仕事や人生に真剣勝負を挑み続ける組織でありたい。

【確定拠出年金部長 西島 国太郎】

 

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