Sawakami Asset Management Inc.

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前回、さわかみグループの筆頭会社である“株式会社さわかみホールディングス”と、社会貢献活動を主に行う“一般財団法人さわかみ財団”をご紹介しました。今回は少し毛並の違う二つの公益財団についてです。
毛並が違う? 資本関係はないものの、大きな意味でグループと言えるのが“公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団(以下、オペラ財団)”と“公益財団法人お金をまわそう基金(以下、基金)”です。公益財団ゆえに独立した立ち位置ではありますが、「豊かな世の中をつくっていこうよ」というグループと同じ志を持つ財団です。なお現状は、両財団とも代表理事が澤上篤人という共通点があります。

 

ジャパン・オペラ・フェスティヴァル2019 野外オペラ「蝶々夫人」名古屋城公演

何をする財団?

オペラ財団はイメージしやすいですよね。その名の通り、本格的なオペラを日本で興行する財団です。学閥のようなしきたりに捉われず、実力と情熱にて挑戦する歌手等を本場のイタリアに送り込んだり、他方でイタリアから超一流の楽団を招聘したり…。文化芸術は大衆のものという大義の下、誰もがオペラを楽しめるよう文化遺産を借景に野外で興行も実施します。お金に余裕のある人はS席に、そして余裕のない人も席を確保でき、なんと近くを歩いている人すらオペラを楽しめます。
基金? こちらは寄付文化を根付かせようと励む財団です。消費、投資、そして寄付も、お金をまわすことで経済が活性化する。せっかくお金を出すなら「より豊かな方向に」がいいですよね。基金が提供する仕組みは、基金が選んだ団体(助成先)を世にPRすると同時に、皆さんが共感する先に寄付ができるというものです。世の中の不条理や不平等、不理解にもめげない団体は日本にもたくさんあるのです。

お金をまわそう基金webサイトより

どうやって運営しているの?

オペラ財団は興行収入(チケット販売や協賛)に加え、賛助会員からの会費などが収入源となります。基金は…「助成先への寄付は100%が理想だ」と、私(澤上龍)が設立前に強く主張した結果、皆さんの寄付の全額が選んだ団体に届くようになっています。つまり(私のせいで)基金は手数料ゼロなので、極めて運営が厳しい状況です。よって基金そのものへ寄付を募り、想いとお金を100%届けられる寄付をする財団(基金)にも寄付をしてください、という格好になっています。
両財団共に運営は楽ではなく、現在までは、さわかみホールディングス等からの寄付で運営費を賄っています。お金の大きな流れを言うと、さわかみ投信他事業会社の利益が配当金としてさわかみホールディングスに行き、そこからホールディングス等の判断で両財団へ寄付をしております。公の利益を追求するとはいえ、自立しないといけません。よって今後は、採算管理などもしながらグループ資金依存を薄めていく方針です。

自立への道は途中段階ですが、それでも根っこの部分はさわかみグループそのもの。彼らの活動に今後も注目していただけると幸甚です。次回より、さわかみ投信の弟妹となる事業会社を紹介していきます。

代表取締役社長 澤上 龍

 

【参考】
■公益財団法人さわかみオペラ芸術振興財団:https://sawakami-opera.org/

■公益財団法人お金をまわそう基金:https://okane-kikin.org/

 

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