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財産形成の必要性が増し、そして長い株高が続いた昨今、「資産運用を考えているのですが、何から始めればよいですか?」という質問が増えてきている。「安心できるファンド(投資信託)を積み立てていけば大丈夫」が全ての方に対しての共通の答えではあるが、それだけでは芸がないので、筆者はあえて質問者の状況をまず伺う。そしてその状況を大きく3つに分類し、それぞれに違った切り口から回答している。

 

3つの状況と回答の切り口

まず、学生や社会人1~2年目の若い世代に対して。「自分に投資しましょう。知識やスキルの取得でも、世界を自分の目で見ることに費やしても、はたまた交友・交際なんでも。若いうちは可能性が無限大なので、お金も時間もご自分の好きに使った方がいいですよ。資産運用など無理に考えなくてもいいのでは?」と。そして、「最大の資産となる自分磨きが何より大切ですが、それでも資産運用を考えるなら、安心できるファンドを見つけて積み立てていれば大丈夫」と伝える。
次に、ある程度まとまった資産を保有する層に対して。「投資ブームもあり一度に買いたい気持ちも分かりますが、だからこそ怖いものです。ですので、まとまったお金を例えば36分割、または60分割にし、毎月積み立てていきましょう。大切なのは資産運用のゴールを考えること。未来に何らかの夢があるのか、それとも老後の生活資金なのか。使い時(売り時)が極めて重要ですので、その時が来る数年前には徐々に売り方を考えましょう。それが10年以上先であるなら、今は気にせず安心できるファンドを~」と伝える。
最後に、働き盛りの子育て世代に対して。この世代が資産運用の中心層だと考える。

 

資産運用の始め方

資産運用で最もオススメなのがファンドへの投資だ。少額から始められ、景気動向や企業選定などをプロに任せられる。ただし、そのプロ(ファンド)が自分の価値観に合うのか、成績を出してくれるのかが分からない。そのような中、本音でオススメするのが次の手順だ。

①まずは5万円準備する

②気になるファンドを5つ選び、1万円ずつ買う(積み立てなくてよい)

③1年程度は5本のファンドと付き合い、どれが自分に合うか考える

④自分に合うファンドを絞り込んだら(1~2本)、そのファンドを積み立てる

⑤積み立てる金額を収入の5%とか10%と決め、守り抜く

⑥10年以上続ける

資産運用は考えるより動いてナンボだ。始めてしまえば様々な情報が自分事として理解できるようになる。それが①②だ。その上で自分に合うファンドに絞り込み(③)、それを積み立てる(④)。積立額を収入に比例させる(⑤)のも重要だ。生活水準を維持しつつ計画的に積み立てられ、かつ、いずれは自分の生活に見合った資産がつくれるから(収入の多い方は積立額が大きい分、資産も大きくなり、また生活費もそれなりに高いため、大きな資産が必要となる)。そして最後、10年一単位で物事を考えれば、下がった相場も戻ってくるなどが期待できる(⑥)。つまり変化を待てるということ。できれば30年くらいはやってもらいたい。
以上、絶対のない世界ではあるが、おそらく十二分に上手くいくと思う。

【代表取締役社長 澤上 龍】

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