株式会社ツムラ(4540)

東西医学の融合を積極的に推進し、心と体に穏やかに働きかける治療を提唱。
病気に対峙する患者さんの治療意欲をそっと引き出します。

 

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 創業1893年、漢方一筋に120年超もの間事業を展開。漢方は古代中国の経験医学が5~6世紀頃日本に伝わり、風土・気候や人の体質に合せて独自の発展を遂げた日本の伝統医学である。これを守り発展させてくれるのは同社以外には無い。1,405億円の国内医療用漢方製剤市場でシェア84.5%と圧倒的1位(2014年度)の実績を誇る。ピンポイント治療の西洋医学と、心と体のバランスを見ながら全体の不調和を改善する東洋医学の融合の重要性を説くにつれ、漢方薬を処方する病院・医師が増えてきた。国は2001年から医学教育の一貫に漢方薬の講義項目を加え、同社は医師たちの卒後教育に日本全国を奔走する。漢方薬の良さを実感した病院の中には「和漢診療外来」といった専用窓口を持つところもあり、漢方処方は今後も増えるだろう。原料生薬の約8割は中国産だが、中国・ラオス・日本にある自社農場産の割合を現在の2~3割から今後は更に増やす方針だ。中でも㈱夕張ツムラは将来の年間生産目標を今の3倍の2,000tとし、市の財政再建への貢献も願っている。漢方薬の効能を科学的に示す育薬事業から東西医学の融合という治療方法はこれから世界へ伝播する。

 

【アナリスト 大澤 眞智子