パワーあふれる投信会社(2018.3)

さわかみ社員は個性あふれるキャラクターが勢ぞろい。
今月は社員の体験談・仕事に対する想いをご紹介します。


見る角度

少し前に、あるドキュメンタリー映画を見ました。日本のとある地域の伝統であるイルカ漁について描かれた作品です。本編や漁の賛成反対についてはここでは論じませんが、印象に残った場面があります。漁に反対する海外の団体の一人が、「イルカを追い込んで漁をするなんて野蛮だ。マグロを捕ることだってそうだ。自然に生きているものを捕って食べるなんて。だから僕は鶏肉を食べるんだ。」というようなことを言っていました。その言葉は衝撃的でした。鶏は生物ではないのでしょうか。野生か、飼われているかで命に優劣ができるのでしょうか。もちろん絶滅危惧にある生物の乱獲、宗教上の禁忌でということであれば、とってはいけない、食べてはいけないという考え方は尊ぶべきでしょう。しかし人に限らずほとんどの生物は、何かを食べなければ生きていけない罪深い存在です。植物だって生きているのです。私たちは毎日、命をいただいているのです。
マグロはだめで鶏肉ならまったく問題ないという偏った見方。一方の考えに寄りすぎると、見えるはず、見えていたはずのものが見えなくなってしまうものなのかと感じました。ある角度からしか見えないことなのであれば、それはトリックアートと同じ、虚構です。
何かに熱中する、心酔する、行動するのはとても素晴らしいことですが、歴史上、強い意志は世界を良い方向にも悪い方向にも導いてきました。
私たちはさわかみファンドを通じていい世の中、豊かな世の中をつくりたいと思っています。その一途な思いと同時に、一方では常に自分、会社を俯瞰して見られる態度を持ち合わせていたい、まわりにおかしいことはおかしいと指摘してくれる人がいる環境でありたいと感じさせるものでした。

コンプライアンス室
左近充 崇人