Sawakami Asset Management Inc.

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2018年8月札幌で弊社の勉強会を開催した翌日にI-Oウェルス・アドバイザーズ社の岡本社長のセミナーがあり、そこで「さわかみ投信の社員さんですよね?」と参加者の方から人懐っこい笑顔で声をかけていただいた。今回紹介する竹田さまだ。

澤上さんと出会っていなければ投資をやめていた

竹田さまが投資を始めたきっかけは、大学時代の同期が証券会社に入りそのノルマに付き合い口座を作ったこと。アクティブファンドを1986年5月から1万円ずつ投資。たまたま1990年4月から2年間デンマーク勤務が決まったので、バブル崩壊前の1989年11月に持っているアクティブファンドをすべて売り、かなりの利益が出た。しかし帰国後、証券会社のネット取引を始めるがなかなか成果がでない。そんなときに出会ったのが弊社創業者の澤上篤人。
「当時のセミナー参加者は10人程度。討論会みたいなセミナーで聞きたいことが独り占めで聞ける。このときに長期投資とは何かを徹底的に教えてもらった。特に自分のためとか自身の会社のためではなく、日本のためにこのファンドを立ち上げたという意気込みが伝わってきて、この人に託してみようと思った。ここで澤上さんと出会わなければ投資信託とか資産運用をしていなかったと思う」と語る竹田さま。

お父さまとの思い出

そんな竹田さま、弊社会長の本をほとんど読み、実践すること約20年、今では職場の同僚や卒業した教え子からも資産運用について相談を受けるようになった。また、ご家族にも投資を勧め、竹田さまのお父さまもつみたて投資を始められた。そしてリーマンショックで株価が暴落したときにお父さまはファンドのつみたて額を大幅に増額、結果として600万円が2018年には1500万円に増えた。ところがその年の11月にご逝去されてしまった。竹田さまには「お父さんの好きなことに使って欲しかった」という無念だけが残った。資産運用としては成功であるが、息子としては失敗であったと語る竹田さま。
しかし具体的な話をお聞きして感じたことがある。社会科の教師であったお父さまだからこそ、投資と出会い自分のお金が投資先企業を通じて世の中に役立っていることを実感されただろうし、また、お孫さまに「おまえのさわかみファンドは増えているのか?」と言葉をかけていたお父さまはファンドを通じて家族とのコミュニケーションを楽しまれていたのではないか。そのような時間はお父さまにとってはかけがえのない時間であったのではないか、ということである。
もともとはお父さまと教え子のやりとりを見ていてあこがれを感じ、教職を選んだ竹田さま。このインタビューの冒頭で「父をいまだに超えられない」とおっしゃっていた。しかしながら、将来自立して生きていくために、どのような考えでどうしていけばいいのかを教え子に伝えている竹田さまのお話をお伺いしていると、すでにお父さまを超えているのではないかと思った。

将来について

教育業界に身を置く竹田さまには一つの想いがある。それは退職した後、今まで澤上に教わってきたことや自分の経験を活かして周りの人が会社に縛られないような人生を送っていけるようサポートしたい、ということだ。今の世の中、良い大学に入ることがファイナンシャルインデペンデンスと思っている親御さんがなんと多いことか。これは学歴社会や終身雇用に裏打ちされた過去のものである。今後はコツコツつみたて投資を使いながら、お金に働いてもらうこと、そして自分自身が働くことの両輪が大切になる。この両輪がうまく回りだせば、好きなことをしながらお金をもらう人が増えると考えており、そのような方を増やしていこうということだ。私たちも負けずに頑張りたい。

今回のインタビューで気になったことがある。それは「資産運用のコアは全世界型インデックス、サテライトとして独立系投信で運用していく」という竹田さまの考えである。その背景には「資産運用は家族代々で考えているが、自分が応援したいファンドのマネージャーおよびそのマネージャーの人事権を持つ経営者が代わったときに、考え方がブレずに資産運用ができるのか」というご心配である。ファンドを運用しているのは人なので、運用方針がいつ変わるかもわからない。とはいえ社内にいる側としては、この手の心配はしていない。というのも、弊社では社員全員が弊社経営理念(下記)のもとに集まり、達成すべく日々精進しているからである。経営理念が言葉だけの企業が多いなかで、弊社は本気で経営理念を達成しようとしているのを日々目の当たりにしている。しかしながらこれは弊社の社員だからわかることであって、社外では知り得ぬことなので、竹田さまのようなご心配があっても不思議ではない。その意味では、私たちが愚直に実績を積み上げていくことは当たり前として、一方で弊社の経営理念をファンド仲間および広く世の中にコミットメントしていくような行動も必要であると強く感じた。
さらに、いろいろなファンド仲間にインタビューをしていて感じるのは、私心ではなく世の中のために仕事をしていること、つまり大義のために生きていることへの共感である。この共感こそが世の中を変えていくのだということである。覚悟を持って臨みたい。

 

【弊社の経営理念】

●本格的な長期投資で
世の中をおもしろくしていこう。

●一般生活者の財産づくりを長期運用で
お手伝いさせていただく「さわかみファンド」を、
運用実績と顧客からの信頼で世界一に
していこう。

●お金は天下のまわりものである。
長期投資で得たリターンは、広く世の中に
お返ししていこう。

 


竹田 昌弘様

つみたて投資歴:35年
熱き想いを持つ高校教員(英語)

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