心地よい居場所を つくるために

運営するデイサービスで運動指導中の松村様。ご自身が経験した心地よい居場所をつくるため奮闘中です。

「僕が起業できたのは、さわかみファンドのおかげなんです」
今年1月の大阪での勉強会後のフリートークで聞いたこの言葉が、松村様との出会いでした。

松村様は大学卒業後、一部上場のハウスメーカーに就職し、営業を担当されていました。社会人になった当時、お金についてご自身が何もわかっていないとの思いからFP(ファイナンシャルプランナー)の勉強を始められたそうです。そして、その当時のお客様との商談時に、たまたま弊社創業者の名前を聞いたことがきっかけでご自身でもその著書を何冊も読み、弊社セミナーにも参加され、さわかみファンドへの積立投資を始められました。2001年、当時27歳の頃でした。

「さわかみファンドを始める頃に、個別銘柄への投資や信用取引も経験しました。たまたま儲かった時もありましたが、大きく負けたこともありました。しかしお金を失って痛い目に遭ったこと以上に何よりもまずかったのは、株価が気になって仕事に集中できなくなったことでした。こんなギャンブルのような投資ではとても将来のためにはならないと痛感しました。ただ、若いときにこのことに気がつけて、今となってはとても安い『授業料』だったと幸運に感謝しています」

もともと身体が強くなかったこともあり、身体を鍛えることが好きな松村様。学生時代はアメフトも経験され、社会人になってからはボクシングジムへも通われたそうです。
「多くのジムはプロ又はプロを目指す者の場で、自分のような気の弱い人間は相手にされないことも経験しました。ただ最後に出会ったジムは、そこに来る者のそれぞれの能力に応じてできることをサポートしてくれて、このジムのおかげでアマチュアの試合にも出させてもらえましたし、仕事でつらいことも多かった中でどんなに打たれて鼻血を流しても自分にとっては最高に心地よい『居場所』でした」

自分もこのような空間をつくりたい…。そう決意され、30歳のときに会社を退職。約4年間かけて昼は大手スポーツクラブのインストラクターのアルバイト、夜は理学療法士の専門学校へ通い、2009年に資格取得、大手介護施設勤務を経て2011年3月に36歳で念願の起業を果たし、加齢や疾患により体力が低下してもそれぞれのペースで運動を楽しめるデイサービス「スタジオポルテ夙川公園」を開設されました。

現在活躍中のスタッフさんと楽しく仕事をしています。

「会社設立からもうすぐ満8年になります。7年目で設立当初の借入もすべて返済できたこともあり、2018年にさわかみ投信の企業型確定拠出年金を導入させていただきました。通常はスタッフ4名程度の私たちのような零細企業など、手間がかかるわりに儲からないため多くの確定拠出年金のサービス会社は相手にしてくれません。しかし、さわかみ投信は導入のために東京から西宮まで来ていただくための交通費にもならないほどの安いコストにもかかわらず快く引き受けてくださり、質問にも丁寧に答えていただき、スムーズに導入することができました。以後、加入する全スタッフに対し、それまでの給与に上乗せして掛金を拠出しています」

「開設当初には思ったように利用者さんが増えず、当初の想いを曲げて集客を優先した施策も実施しました。その結果私を含めたスタッフ同士の連携もギクシャクし、特に最初の数年間はうまくいかないことばかりで何人ものスタッフに辞められてしまったほどです。経営者として私のやりたいことがブレてしまったことが原因だと思います。当時のスタッフには迷惑をかけてしまい、今でも大変申し訳なく思っています。そんな苦い経験を経て少しずつスタッフにも定着してもらえるようになり、ここ4年以上離職者が1名も発生しておらず、並行して利用者さんの数も徐々に安定するようになりました。今後もスタッフにとってより良い職場・経営者であろうとの思いを強くしています。自分がやりたいことは、施設を利用していただく全ての方に居心地の良い空間を提供することです。その軸がブレないようスタッフと協力し、今後も長く事業を継続していきたいと思っています。現在、介護の業界では『大規模化』・『効率化』が事業者の生き残る道であると多くの識者が口を揃えておられます。数字(利益)を先に考えればその通りかもしれません。ただ私も起業する前に大規模な施設で働きましたが、スタッフは常に時間に追われた状態で、本来人間へのサービスであるはずのものが『作業』になってしまっている状況を目の当たりにしました。自分の施設では『作業』ではなく、規模が小さいからこそできる柔軟で小回りのきく想いを込めたサービスをトコトン追求したいと思っています」

「既にさわかみ投信から『ぶれない姿勢』・『長期的な視点』・『ギブギブギブとことんギブ』の考え方等々、多くの「学び」という無形のリターンを数え切れないほどいただいているので、金銭的なリターンはあくまでもおまけみたいなものだと今では考えるようになりました。ですから、もしこれからさわかみファンドのパフォーマンスが低迷しても、さわかみファンドでダメなら仕方ないだろうというくらいの心境ですし、うまくいけばいったで、そのときはカッコよくお金を回すことを考えていくだけです。さわかみファンドは世の中でなくなっては困る、今後も必要とされる企業を応援されていると思いますが、私にとってはさわかみ投信こそがその応援すべき企業です。今後もどうか変わらないでください。私が年を重ねて介護を受けるようになっても、死ぬまで投資を続けていきたいと思います!! 」

ここまで熱い気持ちをぶつけていただけると私もさわかみ投信の人間として、社員冥利につきます。引き続きこの期待に応えるよう、業務にあたりたいと思った西宮の夜でした。
【管理部 金高 由典】



松村 勝宜 様

半日デイサービス施設の運営のかたわらFP業務も行う。長期視点の投資にこだわり、心も体も豊かな老後の実現に尽力中。