国際石油開発帝石株式会社(1605)

石油やガスの開発を専業とする国内の最大企業
エネルギーのアジア×LNGへのシフトで和製メジャーの夢は続く

 

国際石油開発帝石は、石油や天然ガスの上流(探鉱~生産)事業を専業とする国内最大の企業であり、売上の6割はすでに海外というグローバル企業です。そんな同社も世界的には中堅企業に分類され、成長シナリオを描くことは難しいと評されてきました。非常にリスクの高い上流事業は知見も資金も豊富なオイルメジャーがオペレーターと呼ばれる主幹事の立場を歴史的に独占することで、中堅企業の活躍の場が限定されてきたことがその理由です。しかし、同社は今オーストラリア沖の大型LNG(液化天然ガス)「イクシス」プロジェクトをオペレーターとして見事に成功させ、成長へ第一歩を踏み出しました。これにはさらにアジア太平洋での大型LNG開発であるという事が重要な意味を付加しています。
エネルギー需要が成長するアジアでは、環境に配慮した現実的な解として石油対比でクリーンなLNGの需要が今後も伸びるでしょう。2030年にはインドネシアとタイの輸入量は7000万トン/年と17年の中国に匹敵すると試算されています。生産地としても需要地に近いアジア太平洋でのLNG開発機運が高まっています。世界的なエネルギー事情の重心移動が、同社の価値の高まりをさらに期待させる追い風となるでしょう。

【アナリスト 斉藤 真】