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「さわかみ」との出会い
今回インタビューした井田さんとは、広島での勉強会で初めてお会いしました。21歳の大学生でありながら、父親を勉強会に連れ出すという珍しい参加者でした。はじめは、投資信託という金融商品を見定めるために父親をつれてきたのかと思いましたが、弊社会長の話を聞いて父親にも聞かせたいという背景を知り、なんとしっかりとした大学生なんだと驚いたことを覚えています。
もともと作家の本田健氏と弊社会長の対談を聞いたことがあったようで、父親の知人であるファンド仲間を通じて弊社会長を紹介されたことで、長期投資に嵌ったとのこと。訊くと弊社会長を自身の大学に招き、何度か勉強会を開催したこともあるというので、驚きの連続でした。
そんな行動力のある素晴らしい若者がファンド仲間にいることが私は大変うれしく感じ、他の学生の方々にも届けたいという思いからインタビューをさせていただきました。

欲求に貪欲に
井田さんは幼少期に米村でんじろう氏を見て科学に興味をもち、成長していくにつれ物理学者になる夢をもったそうです。その夢に近づくために回り道はせず、高校から専門科へ進み大学の物理学科へ入学されました。何事にも人は、興味・関心を持つことが重要であり、それがあるがゆえに継続的な行動の原動力になるものだと改めて感じさせられるエピソードです。
またポリシーもしっかりされています。たとえば物理学者になるなら、念のため教員免許も取得されるのかと私は思っていたのですが、そもそも自身の考えに合わないからと取得されないそうです。「人はそれぞれ、強み・弱みや特性(興味関心)がある。それにもかかわらず数多くの生徒に対して、教師一人が一方通行で教えることが最適だと自分は考えていない。そして私は好きな物理を誰かに伝えたいということではなく、極めたいからこそ物理学者を目指した」とのこと。塾での指導も、教科書にあることだけでなく、多面的な見方を伝えつつ興味関心を持つように工夫されているそうです。インタビュー中も、物理の話をしはじめると止まらないので、私から話を切り替えるほど(笑)、その情熱が伝わってきました。
しかし大学に入学後、少しずつ心境が変わってきたそうです。父親が起業に向けて準備を進める様子を見て、物理学者といえどもビジネスの観点を持つ大切さを感じはじめたそうです。その頃から、物理を極めること以上に、社会に出て働くことに関心を持ち始めたそうですが、やはり行動力のある井田さんは、知人に事業家を紹介してもらい現在実地でビジネスを学んでいるそうです。

長期投資に触れて
前述のとおり多々活動されながらも、弊社会長との出会いから、長期投資について理解を深めようと、弊社のセミナーへの参加や、長期投資仲間との食事会の開催などされてきました。
長期投資とはいえ、お金に対する胡散臭さはなかったのか聞くと「まったくない。企業を応援するという考え方に驚いたと同時に、結果的にお金が戻ってくる仕組みに理解・共感できたから。私もお金は後からついてくるものと考えているし、ちゃんとしたやり方であれば、儲けようとしなくても結果はついてくる。」と行動してきた結果が、蓄積されている印象でした。
その井田さんに、今考えている将来の夢を聞いてみました。「将来は家族のビジネスを支えつつ、ファイナンシャル・インデペンデンスを目指したい」とのこと。まさかこのような若者からファイナンシャル・インデペンデンスという言葉が出てくると思いませんでしたが、その一方で将来のことをこれだけ早く考えられれば、ゆっくりたっぷりお金を育てていくことも使っていくこともできるため羨ましく思えました。
また、現在妹さんがパティシエの学校に通っているそうで、将来的にお店を出すようなことがあればそのお店と、そして父親の事業が始まれば伴走者として手伝いたいとのこと。そのきっかけとして、以前弊社社長が、コンサルタントのように俯瞰的立場で助言するより、共同で事業をやってはどうかという話をしたそうです。事業に投資をするという考え方が少しずつ分かってきたような気がすると井田さんは仰ってましたが、お金に働いてもらう投資だけでなく、自分自身が直接かかわる投資もあると気づかれているようでした。最後にいただいた一言として、「自分の大好きなことをやって世の中の役に立つことを仕事にしたい」と熱い眼差しで話す井田さんに私も投資したくなりました。

私が感じたこと
人の成長も長期投資だと井田さんを見ていて実感しました。様々な経験を積むことで、物事の良し悪しをはかる軸ができたり、人の気持ちを慮ることができるなど、器の大きな心に余裕のある人になっていくのでしょう。大学生でありながら、勉強会を開けば十数名集まってくれる井田さんの人徳や、勉強会後の懇親会でファンド仲間から「井田さんは気が遣えるねえ」と感心されていましたが、それまでの努力がこのように表れて、またこの蓄積が将来の可能性を広げていくものだと見ていて感じました。大学生の時点で、お金のことや投資の観点で物事を見る力を持っていることは、これから始まる社会人人生における様々な選択シーンで役に立つはずです。私も、欲を持って行動する大事さを忘れず毎日を楽しみたいと思いました。
(直販部 中津)


広島県在住 大学3年生 井田 健二郎様

学業に勤しみながら、実地でのビジネス経験をつみつつ、長期投資の勉強会を開いてみるなど、行動派の大学生。井田さんの話を聞くと、はじめは人とのご縁やチャンスが自然に舞い込んでいるようにも思えたが、紐解いていくと興味・関心から貪欲に突き進んだ結果であることがよくわかる。世の中では結果ありきで進む物事も多いが、井田さんのような生き方・考え方の大切さをお伝えしたいと思う。

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