Sawakami Asset Management Inc.

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世界有数のグローバル切削工具メーカー
難削材に対する効率的な加工提案で顧客の生産性を高めます

近年、航空機に使われる素材は大きく変化しました。1994年に初飛行したボーイング777の構成比重量はアルミニウムが70%を占めていましたが、次世代機であり、2008年に初飛行したボーイング787では複合材料が50%を占めるようになりました。複合材料の中でも炭素繊維強化プラスチック(CFRP)は、鉄の10倍の比強度を有し、軽くて強く錆びない優れた素材です。そのため胴体を中心に多く用いられています。しかしその高い強度がゆえに、効率的に加工するのも極めて難しい素材です。これらの素材を効率的に加工するためには、刃先を十分に設計し、コーティングも施された高付加価値な工具を用いる必要があります。同社はこのような高付加価値工具の開発・生産・販売に強みを持ちます。過去は同社のドリルを持ってしてもCFRPに10個の穴を開けることしかできませんでした。しかし現在では1本で数千個の穴を開けることができるまでになっています。そうしてようやく我々はCFRPのような素材を航空機でふんだんに使うことができるようになりました。おそらく今後とも素材の発展は続くでしょう。しかしどれだけ優れた素材であっても、効率的に加工されない限り商業的に多くは採用されません。「難削材の加工はオーエスジーまで」といったエコシステムを構築しつつある同社は、世界の素材加工において欠かせない存在であると考えています。

【シニアアナリスト 坂本 琢磨】

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