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2020年8月24日にさわかみファンド第21期の決算を迎えました。
当期は不安定な相場から始まり、新型コロナウイルスによって人々の生活は大きく変化し、本コラムを執筆中の8月25日時点では収束の兆しが見えない状況が続いています。これにより精神的な疲労が蓄積している方も多くいらっしゃるかと思います。一方でオンラインというものが、これまでと違ったかたちで生活に馴染みました。Web会議が生活における交流ツールに拡がり、複数名によるリアルタイムアクセスにもかかわらず数年前では考えられないほどスムーズな映像とクリアな音質に驚くとともに、全国各地の人とつながれるワクワクに改めて気づかされました。そして弊社では9月5日に初のオンライン運用報告会を実施しました。これまでのように企業の皆さまと共に開催することは今回至りませんでしたが、運用状況等についてご自宅から見ていただけるだけでなく、弊社の醍醐味である懇親会もオンラインで開催しました。本コラムでは運用報告会の中で新たに設けた「お客さま動向報告」について、この紙面でもオンライン同様にお伝えしたいと思います。
改めて申し上げるまでもないですが、私たちはファンド仲間の財産づくりをお手伝いすることによって、ファイナンシャルインデペンデンスを目指し、社会をおもしろくしたいと考えています。しかし長期投資の過程では様々な荒波にもまれます。皆さまとともに、さわかみファンドという一つの船で共に航海をしていますが、暴落のような荒波の時に下船されることなく、共に乗り越えていただき財産づくりを達成していきたいと考えています。そのためには、運用状況の報告に加え、お客さま動向や弊社の社会への取組みをお伝えすることで、より顔(ファンドの実態)が見え安心して保有できるのではないかと考え「お客さま動向報告」の時間をいただきました。ファンド仲間数が伸び悩んでいる今、セミナー等でファンド仲間を増やす施策について聞かれることもあります。そういった点も踏まえ直近の動向とともにご報告いたします。

皆さまから見て気になるだろうと私が感じたところに色を付けました。例えば水色の部分、口座を閉じる方が一時的に増えました。これはマイナンバー制度の開始によって、皆さまにご提出をお願いしたところ、すでに残高のなかった方を中心に口座閉鎖が増えたことが要因です。しかしおかげさまでファンド保有者の8割弱の方からマイナンバーをご登録いただいております。
次に黄色の部分、資料請求が急減しています。これは、オンラインで口座開設が完了する仕組みが導入でき資料発送が不要になったこと、加えて相場が突発的に下がったのち不安定な動きを繰り返したことなどが要因と考えています。

 


 

そして運用20周年の感謝とともに始まった第21期は、12ヶ月連続でファンド仲間数が純増し117,018名となりました。次の10年の成長に向けて幸先の良いスタートを切っています。詳細は来月号でお話ししますが、さわかみファンドをまだ知らないお客さま(未認知層)に向けて各種取り組んでいることが少しずつ芽を出している可能性があります。一方、相場環境としては新型コロナウイルスの発生前、不安定な相場が続き、目先必要そうな資金を引き出したいとのことで多数のご換金があり口数は1,200億口を割り込みました。その後、今年3月のように瞬発的に下がった際は多数のファンド仲間から買付(右図)をいただく中で、下がったらまた買うという心強いお言葉をいただいているとともに、定期定額購入金額の月間総額も10億円を回復しております。実際の売買動向はこちらです。

さて、今月は紙面の都合でここまでとし、次号で未認知層への長期投資啓蒙の取組み、そしてファンド仲間の皆さまと長期航海を続けていくために実施した取組みをお伝えいたします。台風の発生が徐々に増えており、不安が募るところではありますが、皆さまコロナ含め無事に頑張って乗り切りましょう!

【直販部 中津 圭博】

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