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小学生の頃、校庭の片隅でクロオオアリの闘いを観戦し興奮していました。そんな原体験のためアリの研究に興味があり時折論文をチェックします。唐突ですが、クロオオアリの女王アリが30年近く長生きすることをご存知ですか? 昆虫学者の見解では異例の寿命で、その30年間ずっと働きアリの卵を産み続けます。研究の仮説では生物は次の世代を作ることが最大の目的で、そこに生命力のピークを持ってくる。産むことだけに特化しているのでピークがずっと続く、だから女王アリは逞しく長生きとのこと。さてここからは複雑です。巣で女王アリの産卵→働きアリはメスのみ→女王のフェロモン作用→働きアリが産卵しないよう制御→女王の死→働きアリの産卵→未受精卵→性染色体一対のオスの出現。そして新女王とそれを追う小さなオスだけに羽が生えて旅立ちです。空で出会って飛びながら一生に一度の交尾を終えてオスはそのまま死亡。新女王アリは地面に降りて地面に潜って新しい巣を作ります。女王アリは空中で得た膨大な精子を腹部の貯蔵器官に保持。その精子を使って受精卵(性染色体二対のメス)を30年に渡って産卵。常温で精子を30年も保存できる仕組みの基礎研究に大注目しています。

 

【取締役最高投資責任者 黒島 光昭】

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