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2月に私にとって心ときめくニュースがありました。日本の産学連合体が提案していた国際標準規格「ISO/IEC 18000-65」が正式に承認・発行されたのです。この規格は電池なしで動くセンサーから、無線でデータを高速かつ継続的に収集する技術を定めたものです。国際標準になることによって特定メーカーの仕様に依存せず、異なる会社の読み取り装置やセンサー同士の相互接続が可能になります。その結果、調達コストの低下はもちろん、粗悪品の排除も期待できます。用途のイメージは、高所のインフラ点検や大型設備の内部など電池交換が難しい場所での使用です。停止が許されない社会インフラや重要設備の場合、予防保全のためには多量かつ継続したデータの収集が不可欠です。収集効率が向上するのは明白なので既存のセンサーシステムから置き換わっていく可能性を感じます。国際標準化はすぐには収益に結びつかない地味な仕事です。提案に1~2年、その後正式に承認・発行まで3年。しかし、承認されれば企業のブランド力の向上はもちろん、無くてはならない商品としての将来価値、ひいては日本の産業基盤を高める大きな力にもなります。愚直な関係者の皆さんの底力を心から応援しています。

【取締役最高投資責任者 黒島 光昭】

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