
想像してほしい。
家族や知人、ご近所さんなど大好きな仲間たちで集まり、小さくても陽の当たる庭でバーベキューをする……毎週末だ。ときに新しい仲間が加わり、ときに古き仲間が世を去っていく。それでも変わらず、日曜の午後はビールを片手に他愛もない話で盛り上がる。
とても人間的で、人生を謳歌しているように思わないか。これこそが本当の幸せなのだろう。
翻って我々はどうか。
「世の中をおもしろくしていこう」という理念がある。多くの人が変わらぬ世の中を楽しむなか、我々はそんな世の中を変えようと足掻いている。ときに自己犠牲を受け入れ、土曜も日曜も全国に飛びまわっている。
とても野心的で、自己陶酔的だと思わないか。もしかしたら非人間的な行為なのかもしれない。
しかし我々は前に進むしかない。理念を掲げた以上、努力を惜しんではいけない。宇宙から悠久なる地球を見たとき、先のバーベキューは人としての大切な命をまっとうしていると言えよう。それに対して我々は、ちっぽけな個々の命を燃やし続けているほかない。
そんな努力が未来に何を生むのだろうか……楽しみながら、全員でその答えを探そう。今年はそういった一年を目指したいと思う。
幸せとは何だろうか?
以上は、4月1日の“全体会議”にて全社員に伝えたことだ。新年度ということもあり、各部長そして監査役、全取締役から年度の抱負を述べ、最後に私が放った言葉である。社員を煽りたかったわけではないが、26年度は新たに9名の仲間(新入社員他)を迎え、改めて、心の深いところにあるものを共有したまでだ。
小さな命で大勢に抗おうが、おそらく世の中を変えることはできない。強烈な一打を放つことができれば、あるいは可能かもしれないが、一般的に個々の果たせる範囲は限定的だ……と自らに蓋をしてしまっているのが現代社会のように感じる。そうであればむしろ、気の知れた仲間たちと日々を謳歌し、大自然の流れに身を委ね、楽しく過ごしていった方が幸せだろう。
しかし忘れてはいけない。そのような超人間的な生活を楽しむ世界の片隅には、必死に努力している人たちも存在する。己の欲望のためか、それとも人類の欲望のためかは別にして。そして一握りの努力家が世界を変えているのもまた事実。
命を燃やし続ける人生は、本人にとっては命を感じられる貴重なものなのだ。つまり、幸せとは他人が定義するものではなく、自分自身でつかみ取るものなのだ。
新卒新入社員に告ぐ
新入社員に求めるものは何ですか?
採用面接時、そして入社後すぐの研修でよく聞かれることだ。改めて、こう答えよう。
失敗を恐れずチャレンジしよう。新入社員が失敗しても会社は潰れない。嘘や人を騙す行為はNGだが、一所懸命の先の失敗を許さないほど社会の器は小さくない。チャレンジは大いなるものが理想だ。成功体験を積むのも大切だが、小さくまとまると、いざというときに大勝負ができなくなる。信念を持って暴れよう。その繰り返しで、いずれ人生を捧げるべき軸=志が生まれる。
【2026.4.18記】代表取締役社長 澤上 龍







