Sawakami Asset Management Inc.

CONTENTS
# タグリスト

雷の研究者から教えてもらいましたが雷の多い年は不思議にコメの収穫量が多いそうです。言い伝えもあり「雷は稲を実らせるつま(配偶者)」から「いなづま(稲妻)」となったらしい。伝承はなかなかに奥が深くて、科学が追いついてくると面白い自然現象の理屈が見えてきます。要約すると、積乱雲の中で氷の粒が衝突し静電気が発生し限界まで蓄積→稲妻としてエネルギーが一気に放出→周辺の空気中の酸素分子や窒素分子が電子の衝突によって活性化→硝酸やアンモニアといった窒素肥料成分の生成→雨に溶けて稲作地へ供給となります。イラン紛争によるホルムズ海峡の封鎖によって窒素肥料の原料である天然ガスの供給が断たれ、世界の窒素肥料供給の約3割が遮断される事態になり肥料価格が大きく高騰しています。食料安全保障のために世界各国で肥料の自給率の向上または同盟国に頼りにされるような肥料生産の技術開発が進んでいくでしょう。このような未来を見据えてこつこつと研究者たちが頑張っています。水中に人工雷のような低温プラズマを作り、空気と水から窒素肥料を生成する方法が国内で進行中です。宇宙での肥料生産も想定した研究開発でワクワクしながら応援しています。

【取締役最高投資責任者 黒島 光昭】

関連記事
RELATED

「CIO 黒島コラム 広く、深く、遠く」の他の記事
OTHER