
米国主導で進んでいるアルテミス計画では、2028年に宇宙飛行士を再び月面に立たせて月面基地建設に注力していくとのこと。月の南極付近の山の尾根やクレーターの縁は日照率が80%以上に達し太陽光発電に有利のようです。しかし太陽光の届かない場所での活動の拡張のためには、探査車(ローバー)やドローンへ電気供給できる半永久電源の開発が必要で、この分野で我が国の研究者が活躍しています。熱電変換といって、素材の片側を温かく、もう片側を冷たく→温度の高い側から低い側に電子が移動→この流れを電気として取り出すのです。電子の流れは妨げず、熱の流れだけを散乱させるナノサイズの微細加工が巧の技として光ります。月面では、100年以上メンテナンス不要な小型電源が求められていて半永久的な発熱体の設計が必要です。その原料は、なんと国内に使用済み核燃料として再処理保管されているプルトニウム-241です。これが10 ~ 20年保管されると自然にアメリシウム- 241(Am- 241)が生成し、これを国内の技術で化学分離・抽出し金属容器に密封して発熱体として100 ~ 200年使用するのです。地球上の放射性廃棄物の有効利用技術であり課題解決先進国に相応しい技術として注目しています。
【取締役最高投資責任者 黒島 光昭】

