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脱プラスチックへの挑戦
堅達 京子 ほか著
山と渓谷社

海の汚染で急速に世界的な問題となってきているのが、プラスチック廃棄物である。プラスチックは自然の働きで分解されていくことはなく、多くは廃棄物処理場に積み上げられ、一部は燃料として燃やされる。その他はゴミとして廃棄され海に流れ込んでいく。
海に漂うプラスチックは、波などに洗われて、細々にくだけていき、マイクロプラスチックとなる。それを魚がプランクトンと思って食べて、魚体内に蓄積されていく。その魚を食することで、人間の体内にもプラスチックが入り込んでくる。
地球上でもっとも処理の難しい大量ゴミである。同時に、その生産過程や燃焼時にも、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を大量に排出することで気候変動にも悪影響を及ぼしている。
脱プラスチックや生分解性のプラスチック開発、そして地球温暖化の防止は急を要する世界的な課題である。とりわけ、最近の異常気象による災害増加と、その被害は深刻化の一途となっている。
このあたり、われわれ長期投資家は本腰を入れていいはず。より良い社会をつくっていく、その一環として地球環境の悪化をくいとめることは、大いに意義がある挑戦である。
福島原発事故から間もなく10年。その間、日本は原発の安全性確認にずっと追われてきた。一方、この10年間、独・米・中などでは再生エネルギーの開発普及に目覚しい進展を遂げている。日本は世界に大きく遅れをとってしまった。

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